ADR(腺腫発見率)とは
ADR(腺腫発見率)とは
ADR(Adenoma Detection Rate:腺腫発見率)とは、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けた方のうち、腺腫(将来がんになる可能性があるポリープ)が1つ以上見つかった方の割合です。腺腫かどうかは、切除・採取した組織の病理検査で確定します。
例:100人が大腸カメラを受け、そのうち35人で腺腫が見つかれば、ADRは35%です。病理結果で「腺腫」と言われたときの考え方は、病理結果で「腺腫」と言われたらもご覧ください。
大腸ポリープには種類があります。腺腫は、時間をかけてがん化する可能性があるポリープです。一方、過形成ポリープなど、多くはがん化しにくいポリープもあります。こうしたポリープはADRには数えません。また、過形成ポリープとは別に、がんの前段階になりうる鋸歯状病変(SSL)というポリープもあります。
ADRが高い検査医ほど、検査後に見つかる大腸がん(中間期がん)が少ないと報告されています。米国の大規模研究(文献1)では、ADRが1%上がるごとに、中間期がんのリスクが約3%低いという結果でした。大腸がんの症状については、大腸がんの初期症状もご覧ください。
米国消化器病学会・米国消化器内視鏡学会の2024年の指標(文献2)では、ADRの最低目標は、全体で35%以上(男性40%以上・女性30%以上)とされています。大腸カメラの流れは、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)のご案内をご覧ください。
ただし、ADRは受診される方の年齢・性別・検査の目的(症状がある、便潜血陽性、経過観察など)によって変わります。そのため、施設どうしの数値を単純に比べることはできません。
| 期間 | 大腸カメラ件数 | ポリープを切除した件数 | ポリープ切除率 |
|---|---|---|---|
| 2026年10月 | 149 | 83 | 55.7% |
| 開院からの累計 2025年4月〜2026年10月 | 1,394 | 763 | 54.7% |
当院では、日帰り大腸ポリープ切除に対応しています。ポリープ切除率は、ポリープを切除した検査の割合で、ADR(腺腫発見率)とは異なります。切除したポリープには腺腫以外(過形成ポリープなど)も含まれるため、一般にADRより高い値になります。
保険診療分の集計(院内の処置行為集計に基づく)。毎月更新。そのほかの内視鏡の数字は、内視鏡検査の実績レポートをご覧ください。
ADRは大腸カメラの質を見る指標の一つです。どれだけ丁寧に検査しても、すべてのポリープが見つかるとは限りません。ADRのほかに、前処置(腸のきれいさ)、盲腸まで到達できているか、丁寧な観察時間をとれているかも大切です。前処置については、下剤で便がきれいにならなかったらや下剤の種類をご覧ください。観察に使う機器は、当院の大腸カメラ内視鏡システムでご紹介しています。
大きさ・形・場所・内服中のお薬などを見て判断します。大きなものや、入院での処置が望ましいものは、連携病院へご紹介する場合があります。詳しくは日帰り大腸ポリープ切除をご覧ください。内服中のお薬については、抗血栓薬と内視鏡検査もご覧ください。
陰性でも、ポリープやがんが無いとは言い切れません。症状や家族歴がある場合は、ご相談ください。血便や、家族に大腸がんの人がいる場合についても解説しています。
年齢・前回の検査結果・家族歴などによって異なります。検査後に医師が説明します。目安については、何年おきに受ければいいかもご覧ください。
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