肥満症外来の詳しい治療について
肥満症外来の詳しい治療について
肥満は見た目だけの問題ではなく、糖尿病、高血圧、脂質異常症、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな健康障害と関わる“病気”です。
そのため当院では、単に体重を減らすことだけを目的にするのではなく、健康障害の予防・改善につなげる治療、リバウンドしにくい身体の形成を目標として肥満症診療を行っています。肥満の背景に生活習慣病がないかを確認し、医学的に介入が必要かを慎重に判断しております。
「痩せたい」だけではなく、
「健康診断の数値が悪くなってきた」
「血圧・血糖・脂質が気になる」
「食事や運動だけでは体重管理が難しい」
そのような方こそ、医学的な評価を受ける意味があります。
マジンドールは、食事療法や運動療法だけでは十分な改善が得られない高度肥満症に対して用いられる食欲抑制薬です。視床下部に作用して食欲を抑えることで、食事療法の継続を助けます。
BMI35以上の方が保険適応です。短期間使用が原則で、投与期間はできる限り短く、3か月が上限とされています。
当院では、BMI35以上の方、かつ3ヶ月までの処方を適応として、慎重に判断したうえで保険診療として処方します。
ただし、不眠、口渇、便秘、吐き気、動悸などの副作用がみられることがあり、心疾患、重度高血圧、精神疾患、妊娠中の方などには使用できない場合があります。
体質やむくみの傾向、便通、発汗、食欲、疲れやすさなどを踏まえて、防風通聖散または防已黄耆湯を選択します。
急激な体重減少を狙うものではありませんが、体質改善や生活習慣改善の補助として位置づけ、内科的評価のうえで処方します。
重度の肥満症で専門的治療が必要な場合、あるいは合併症を多く伴う場合には、高次医療機関へご紹介します。
特に、保険適用でのGLP-1関連治療や、より集学的な肥満症治療が望ましいケースでは、適切な連携先をご案内します。
上記以外の治療に関しては全て自費診療での対応になります。
ウゴービはセマグルチドを成分とする週1回の自己注射薬で、GLP-1受容体作動薬に分類されます。食欲を抑え、満腹感を持続させ、摂取カロリーを自然に減らす方向に働きます。臨床試験で10~15%前後の体重減少が報告されており、胃腸症状を中心とした副作用説明が丁寧に行われています。
当院では、診察・採血結果・既往歴を確認したうえで、医学的に適応があると判断した場合に自費診療としてご案内します。
吐き気、便秘、下痢、腹部不快感などの副作用がみられることがあり、使用開始時は少量から段階的に増量します。
ゼップバウンドはチルゼパチドを成分とする週1回の注射薬で、GLP-1に加えてGIPにも作用する薬剤です。食欲抑制、満腹感の持続、胃内容排出の遅延などを通じて体重減少をサポートし、平均15~20%程度の体重減少が示されています。
当院では、診察・採血・既往歴確認のうえで、医学的に必要と判断される方へ自費診療としてご提案します。
主な副作用は、吐き気、胃のむかつき、便秘、下痢、食欲低下などです。薬だけで完結する治療ではなく、生活習慣の見直しを併用することが重要です。
問診
現在の症状や過去の病歴などをお伺いします。事前にご自宅でWEB問診に答えていただけますと、当日の時間短縮になります。
診察
健康診断等の結果をお持ちの場合は受診時に医師にご提示ください。当日採血や超音波検査の施行も可能です。
不安なこと、聞きたいことなどがございましたら遠慮なく、当日ご相談ください。
※当院ではBMI25以上の患者様ないし、生活習慣病などの基礎疾患をお持ちの方以外は治療をお断りすることがあります。「痩せ目的」のみでの治療は行っておりませんのでご了承ください。

横浜駅前ながしまクリニック 院長長島 周平
日本内科学会 内科認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医
市中病院、大学病院で幅広く研鑽を積んだ後、神奈川県立がんセンターでも長く勤務し、
消化器疾患の診療および内視鏡診療に従事してきました。これまでの経験を活かし、
専門性とわかりやすさを大切にした医療を提供しています。
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