おりものの異常・膣炎
おりものの異常・膣炎
「おりものの色やにおいが、いつもと違う気がする」「かゆみが続いているけれど、これくらいで婦人科を受診していいのか分からない」。そんな理由で受診をためらっている方は少なくありません。デリケートな部位の悩みは人に相談しにくく、市販薬で様子を見ているうちに長引いてしまうケースもよくみられます。
おりものの変化は、腟内の環境が一時的に変わっただけのこともあれば、治療が必要な膣炎(腟炎)のサインであることもあります。自己判断で見極めるのは難しいため、気になる変化があれば、まずは婦人科で状態を確認することをおすすめします。
おりもの(腟分泌物)は、腟内を清潔に保ち、細菌の侵入を防ぐ役割を持つ生理的な分泌物です。無臭で乳白色〜透明でサラサラしたおりものがみられるのは、多くの女性にとって正常な状態とされています。月経周期の中でホルモンの状態が変化すると、量や粘り気が変わることも自然な範囲内です[参考文献1]。
一方で、次のような変化がある場合は、腟炎など何らかの原因が隠れている可能性があります[参考文献1]。
普段よりも明らかに量が多い状態です。
白いかたまり状、灰色、緑色、黄色みを帯びた色、血が混じったような色などです。
生臭いにおい、いやなにおいがする状態です。
外陰部のかゆみ、ヒリヒリ感、性交時の痛みを伴うことがあります。
これらの変化が急に現れた場合や、数日様子を見ても改善しない場合は、自己判断で市販薬を使い続けるより先に、婦人科での相談を検討してください。
おりものの変化に加えて、外陰部の水ぶくれやいぼ、パートナーの症状、不正出血などがある場合は、性感染症の可能性も考えられます。性感染症の詳しい検査・治療については、当院の性感染症(STD)ページをご覧ください。
おりものの色・量・におい、かゆみの有無、症状が始まった時期などを伺います。
外陰部や腟の状態を確認します。不安がある方には流れをご説明しながら進めます。
腟内の分泌物を綿棒で採取し、原因となっている菌や原虫を調べます[参考文献2・6]。
症状の内容によっては、性感染症の可能性を考慮して、あわせて検査を行うこともあります。検査内容や必要な項目は、症状や経過をうかがったうえで個別にご説明します。
治療は原因によって異なりますが、一般的には次のような考え方で行われます。
自己判断で市販薬を使い続けても改善しない場合、実は別の原因が隠れていることもあります。症状が続く場合や繰り返す場合は、一度検査を受けることをおすすめします。閉経前後の症状が気になる方は、当院の更年期障害ページもご参照ください。
急な高熱や強い下腹部痛を伴う場合は、他の病気の可能性もあるため、早めの受診を検討してください。
外陰部のかゆみについて詳しく知りたい方は、当院コラム「デリケートゾーンのかゆみはなぜ起こる?主な原因と受診の目安」もご参照ください。内診の流れが不安な方は、当院コラム「婦人科に行ったら何をする?」もあわせてご覧ください。
おりものの異常は市販薬で様子を見てもよいですか。
軽い刺激によるものであれば、原因を避けたり保湿したりすることで改善することもあります。ただし、カンジダ腟炎・細菌性腟症・トリコモナス腟炎など治療が必要な原因が隠れていることもあり、市販薬だけでは正確な原因が分からないまま繰り返してしまう場合もあります。症状が強い場合や長引く場合は、婦人科での検査をおすすめします。
おりものの異常は性感染症のサインですか。
おりものの変化はカンジダ腟炎や細菌性腟症など、性感染症ではない原因で起こることも多くあります。一方で、トリコモナス腟炎のように性行為を介して感染するものや、他の性感染症が原因のこともあります。パートナーの症状や不正出血、外陰部のいぼ・水ぶくれなどが気になる場合は、性感染症の可能性も含めて検査を受けることをおすすめします。
デリケートな相談なので、恥ずかしくて受診をためらっています。
場所が場所だけに相談しにくいと感じる方は少なくありません。当院の婦人科は女性医師(副院長)が担当しており、内診の流れも事前にご説明しながら進めますので、気になる症状があれば我慢せずご相談ください。

副院長の長島麻子です。学生さんの不正出血・生理痛などの月経トラブルや、働く女性の子宮筋腫・子宮内膜症、PMS、子宮頸がん検診、ピルのご相談、更年期のお悩みまで、どんなライフステージでも「あなたらしく笑顔で過ごせる毎日」をサポートしたい。そんな想いで、私は診察室に立っています。
「ちょっと気になる」「誰に相談すればいいかわからない」「女性の産婦人科の先生、レディースクリニックにかかりたい」。そんなときはいつでも当院にお越しください。よろしくお願いいたします。
横浜駅前ながしまクリニック 副院長 長島麻子
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