低用量ピル
低用量ピル
「生理痛がつらい」「避妊をきちんとしたい」「生理を旅行の日程からずらしたい」低用量ピルは、そうした悩みに対応できる身近なお薬です。避妊を目的に自費で服用するピル(OC)と、月経困難症など治療目的で保険診療として処方されるピル(LEP)の2種類があり、目的によって選び方が異なります。
「ピルは初めてで不安」という方も少なくありません。当院では女性医師(副院長・長島麻子、日本産科婦人科学会専門医)が婦人科診療を担当しており、横浜駅きた西口から徒歩約3分というアクセスの良さを活かして、無理のない範囲で通院いただけます(当院は分娩には対応しておりません)。まずはお気軽にご相談ください。
低用量ピルは、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を含む内服薬です。子宮内膜の増殖を抑えて子宮収縮をやわらげる月経痛緩和効果と、排卵を抑制する避妊効果をあわせ持っています。
当院で取り扱っている低用量ピルには、次の2種類があります。詳しい基礎知識は当院コラム「ピルとは?低用量ピル(LEP)と自費ピル(OC)の違いと効果」もご参照ください。
保険適応外(自由診療)です。避妊を主な目的として服用します。日本産科婦人科学会のガイドライン(案)では、低用量OCのパール指数は理想的な使用で0.3、飲み忘れなどを含む一般的な服用で8とされています[参考文献1]。
月経困難症や子宮内膜症の治療として、保険診療で処方されます。LEPも排卵を抑制するため理論上は避妊効果がありますが、避妊のために作られた薬ではないため、避妊を目的とする場合は基本的に別の避妊法の併用をおすすめしています。
薬に含まれるホルモンの種類によって得意分野が異なるため、お悩みや求める効果に応じて、診察の中で適切な薬剤をご相談しながら決めていきます。
1錠飲み忘れた場合(気づいたのが24時間以内)は、気づいた時点で忘れた分をすぐに服用してください。2錠以上飲み忘れた場合(48時間以上経過)は、最後に飲み忘れた1錠をすぐに服用し、その日の分も通常通り服用してください。避妊効果が低下する可能性があるため、その後7日間はコンドームなど別の避妊法を併用してください。
内服開始後は、不正出血(生理が終わっても少量の出血が続く)や嘔気が起こりやすいといわれています。多くは飲み慣れる1〜3ヶ月のうちに落ち着くため、しばらく様子をみていただいて問題ないことがほとんどです。服用開始後のトラブルについては当院コラム「ピル服用中の不正出血・吐き気はなぜ起きる?よくあるトラブルと対処法」もご参照ください。
もっとも注意が必要な副作用は血栓症です。低用量ピルの服用中は血管の中に血栓ができやすい状態になることが知られており、日本産科婦人科学会のガイドライン(案)では、VTE(静脈血栓塞栓症)の発現頻度は3〜9人/10,000婦人・年と報告されています[参考文献1]。海外のデータでも、混合型経口避妊薬の服用により血栓症のリスクが服用前の2〜4倍になる可能性があるとされています[参考文献3]。特に服用開始後3ヶ月以内はリスクが高い時期といわれているため注意が必要です。
激しい腹痛、激しい胸痛、激しい頭痛、見え方の異常などの眼症状、下肢の激しい痛みが出た場合は、内服をただちに中止し、速やかにご相談ください。
年齢について、日本産科婦人科学会のガイドライン(案)でも、OC/LEPは初経発来後から開始できる一方、骨成長への影響を考慮する必要があるとされています[参考文献1]。当院では、年齢が上がるにつれて血栓症のリスクが高まることをふまえ、40歳で一度、内服継続の見直しをさせていただいております。
PMS(月経前症候群)については、ドロスピレノンを含むLEPが重症型のPMDD(月経前不快気分障害)に有効との報告がありますが、本邦ではPMDDへの適応は承認されておらず、軽症のPMSに対する明確な有効性のエビデンスも十分ではありません[参考文献1]。効果には個人差があるため、症状に応じて医師にご相談ください。
急な激しい腹痛・胸痛・頭痛や、視覚の異常、脚の激しい痛みがある場合は、ピルの服用による血栓症の可能性があるため、内服を中止しただちにご相談ください。当院の診療時間外の場合は、緊急対応が可能な医療機関の受診も検討してください。
ピルが初めてでも処方してもらえますか?
はい、初めての方でも対応しています。問診で持病や服用中のお薬、喫煙の有無などを確認したうえで、目的(避妊または月経困難症の治療など)に合った薬剤をご案内します。
ピルの処方に内診は必要ですか?
初診ではまず問診を行い、内服が可能かどうかを確認します。内診が必要かどうかは、症状や診察の状況によって医師が判断しますので、ご不安な点があれば予約時やご来院時にご相談ください。
低用量ピルは何歳から飲めますか?何歳まで続けられますか?
月経が始まっていれば服用を開始できますが、骨の成長への影響を考慮し、成長を気にされる年齢の場合は別の方法をおすすめすることがあります[参考文献1]。50歳以降は内服禁忌となるほか、年齢が上がるにつれて血栓症リスクも高まるため、当院では40歳で一度、内服継続の見直しをさせていただいております。
血栓症が心配です。副作用は大丈夫でしょうか?
低用量ピルの服用中は血栓症のリスクが上がることが知られており、特に開始後3ヶ月以内は注意が必要です(国内報告ではVTE発現頻度3〜9人/10,000婦人・年)[参考文献1]。激しい腹痛・胸痛・頭痛、見え方の異常、脚の激しい痛みが出た場合は、内服をすぐに中止しご連絡ください。不正出血や吐き気などの軽い症状は、多くが1〜3ヶ月で落ち着きます。
避妊以外にどんな効果がありますか?
月経痛の緩和や月経周期の安定が期待できます(メタ解析ではプラセボに比べ疼痛改善のオッズ比2.99と報告)[参考文献1]。生理の日程をずらす目的でも利用できます。効果には個人差があるため、診察時にご相談ください。
費用はどれくらいかかりますか?
保険診療(LEP)は保険適用です。自由診療(OC)の料金はお電話・受付にてご確認ください。
薬だけもらうことはできますか?
継続処方の場合も、体調確認のため医師の診察のうえで処方しています。当院は予約制の対面診療となっており、オンライン診療についての案内は現時点でありません。ご来院前にご予約をお願いします。

副院長の長島麻子です。学生さんの不正出血・生理痛などの月経トラブルや、働く女性の子宮筋腫・子宮内膜症、PMS、子宮頸がん検診、ピルのご相談、更年期のお悩みまで、どんなライフステージでも「あなたらしく笑顔で過ごせる毎日」をサポートしたい。そんな想いで、私は診察室に立っています。
「ちょっと気になる」「誰に相談すればいいかわからない」「女性の産婦人科の先生、レディースクリニックにかかりたい」。そんなときはいつでも当院にお越しください。よろしくお願いいたします。
横浜駅前ながしまクリニック 副院長 長島麻子
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