2025年04月21日
ピルは、女性ホルモンを含む薬を規則的に使い、排卵や子宮内膜の状態を調整する薬です。避妊を主な目的に使うOCと、月経困難症や子宮内膜症などの治療として使うLEPでは、目的と扱いが違います。
外来でよく聞かれるのは、「自費ピルとは何か」「低用量ピルと何が違うのか」「血便や潰瘍性大腸炎があると飲めないのか」という相談です。名前だけを見ると同じ薬に見えますが、病名、目的、体質、持病、喫煙、血栓症のリスクで選び方が変わります。
この記事では、OCとLEPの違い、超低用量ピル・中用量ピル・ミニピルとの位置づけ、連続投与、血栓症、血便や消化器疾患があるときの考え方、胃カメラ・大腸内視鏡検査の前に確認したい点まで扱います。
ピルの違いがすぐ分かる早見表
最初に、目的ごとの違いを表で確認します。同じ「ピル」という言葉でも、避妊目的、月経痛の治療、月経移動、緊急避妊では、使う薬の種類も診療の扱いも変わります。
| 種類 | 主な目的 | 診療上の扱い | 相談時に確認すること |
|---|---|---|---|
| OC(自費ピル) | 避妊、月経周期の調整、月経に伴う不調の軽減 | 目的・薬剤・診察内容で確認 | 血栓症リスク、喫煙、持病、併用薬、妊娠の可能性 |
| LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬) | 月経困難症、子宮内膜症に伴う痛み、過多月経など | 病名と適応が合う場合に保険診療 | 痛みの程度、出血量、子宮筋腫や子宮内膜症の有無 |
| 超低用量ピル | LEPの一部。月経困難症などの治療 | 薬の種類と病名で扱いが決まる | 不正出血、頭痛、吐き気、飲み忘れの有無 |
| 中用量ピル | 月経移動、急な出血の調整など | 目的により扱いを判断 | 使用期間、吐き気、血栓症リスク、喫煙 |
| ミニピル | 黄体ホルモンのみを含む避妊薬 | 国内での扱いは目的や薬で異なる | 授乳、エストロゲンを避けたい理由、飲み忘れへの対応 |
| 緊急避妊薬 | 避妊に失敗した後の妊娠リスク低減 | 通常のOC・LEPとは別の薬 | 性交からの経過、嘔吐、次回月経、性感染症の不安 |
表の中で特に混同されやすいのが、OCとLEPです。OCは避妊を目的に使う低用量経口避妊薬、LEPは月経困難症や子宮内膜症などの治療として使う低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬を指します。成分の組み合わせが近い薬もありますが、診療上の目的が違います。
OCとLEPは目的と病名で分けて考える
OCとLEPの違いは、薬の強さだけではありません。避妊のために使うのか、月経痛や子宮内膜症などの病名に対して治療として使うのかで、説明する内容、保険の扱い、フォローの見方が変わります。
自費ピルとは避妊目的で使うOCのこと
自費ピルとは、多くの場合、避妊目的で処方されるOCを指します。排卵を抑える、子宮頸管粘液を変化させる、子宮内膜を妊娠しにくい状態に近づける、といった複数の作用で避妊を助けます。
避妊以外にも、月経周期を整えたい、月経前の不調を軽くしたい、肌荒れが気になる、といった相談につながる場合があります。ただし、どの目的で使えるかは薬の種類と診察内容で変わります。商品名を並べて選ぶより、目的とリスクを先に確認するほうが実際の診療に合っています。
LEPは月経困難症などの病名に対する治療薬
LEPは、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬の略です。月経困難症、子宮内膜症に伴う痛み、過多月経など、病名と症状が合う場合に治療として使います。日本産科婦人科学会の婦人科外来ガイドラインでも、月経困難症に対する選択肢としてOC・LEPが扱われています[1]。
ピルという言葉と病名の関係で迷う方は多いです。避妊目的ならOC、月経痛や子宮内膜症などの病名があり治療として使うならLEP、という分け方です。自分では同じ薬に見えても、診療上は目的が違います。
超低用量ピルと中用量ピルは用語の位置が違う
超低用量ピルは、エストロゲン量をさらに少なくしたLEPの一部として使われることが多い言葉です。月経困難症や子宮内膜症に伴う痛みの治療で選択される場合があります。低用量ピルより良い、悪いという単純な話ではなく、不正出血の出やすさ、痛みの残り方、飲みやすさを見ながら調整します。
中用量ピルは、月経移動や出血の調整で短期間使うことがあります。低用量ピルと中用量ピルの違いは、目的、ホルモン量、使う期間です。喫煙や血栓症リスクがある方では、短期間でも確認が必要になります。
ピルの効果は避妊だけではない
ピルの効果として知られているのは避妊ですが、婦人科では月経痛、出血量、子宮内膜症、PMSなどの相談にも関わります。効果の出方には個人差があり、飲み始めてすぐにすべての症状が軽くなるとは限りません。
月経痛や過多月経を軽くする目的で使う
LEPは、排卵や子宮内膜の厚みを調整し、月経時の痛みや出血量を抑える方向に働きます。月経困難症では、鎮痛薬だけで足りない、学校や仕事を休むほど痛い、吐き気や下痢を伴う、といった場合に治療の選択肢になります。
出血量が多い方では、貧血の確認も大切です。月経量が多い理由には、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどが関係する場合もあります。ピルだけで済む話か、超音波検査や採血が必要かは診察で分けます。
PMSや月経前の不調に使うこともある
PMSでは、月経前のイライラ、気分の落ち込み、眠気、頭痛、むくみ、乳房の張りなどが問題になります。ピルでホルモンの変動を小さくすると、症状が軽くなる方がいます。
一方で、気分の変化、頭痛、吐き気が気になる方もいます。飲み始めの不調なのか、薬の種類が合っていないのか、別の病気が隠れているのかを分けるため、症状の時期をメモしておくと診察で伝えやすくなります。
連続投与では出血の頻度を減らす狙いがある
ピルの飲み方は、薬ごとに決められた日数と順番に沿って続けます。飲む時間をそろえると飲み忘れに気づきやすく、休薬期間を置く方法、偽薬を含む方法、連続投与で出血の回数を減らす方法など、薬ごとに設計が違います。
連続投与では、出血の頻度を減らし、月経痛や休薬に伴う症状を抑える狙いがあります[1]。途中で少量の出血が出る方もいます。出血の有無だけで失敗と考えず、痛み、出血量、飲み忘れ、生活への支障を合わせて評価します。
血栓症リスクは怖がりすぎず、軽く見すぎない
OC・LEPで最も大切な注意点のひとつが血栓症です。血栓症は、血管の中に血のかたまりができ、足の腫れや痛み、息苦しさ、胸の痛み、強い頭痛、視野の異常などにつながる病気です。
複合経口避妊薬と静脈血栓症の関連を調べたメタ解析では、使用していない人と比べて静脈血栓症の相対リスクが上がると報告されています[2]。ただし、誰にでも同じリスクが出るわけではありません。年齢、喫煙、肥満、血栓症の既往、前兆を伴う片頭痛、手術や長い安静、活動性の炎症性腸疾患などで見方が変わります。
35歳以上で喫煙がある場合は慎重に判断する
WHOの避妊法選択に関する医学的基準(2025年第6版)では、35歳以上で喫煙がある方の複合ホルモン避妊薬は、一般に避ける方向で判断する条件として扱われます[3]。本数が多いほど心筋梗塞や脳卒中などのリスクも問題になります。
中用量ピルでも、短期間だから気にしなくてよいとは言えません。35歳以上で喫煙がある方、過去に血栓症を起こした方、前兆を伴う片頭痛がある方、血圧が高い方は、自己判断で始めず、診察でリスクを確認してください。
血液検査は全員に同じ内容で行うものではない
「ピル処方で血液検査をしないのは大丈夫か」と不安になる方もいます。米国の避妊法実践推奨では、健康な人が避妊法を始める前に必要な検査は少なく、複合ホルモン避妊薬では血圧確認が必須項目、血糖・脂質・肝酵素などの検査は一律の必須項目ではないと整理されています[4]。
ただし、出血量が多い、貧血が疑われる、肝機能の数値が高い、持病や併用薬がある、血栓症リスクが高いといった場合は、採血や追加確認が必要になることがあります。検査をするかどうかは、薬のためだけでなく、症状と背景を見て決めます。
γ-GTPが高いと言われた方は肝臓の評価も必要
健診でγ-GTPが高いと言われた方は、飲酒、脂肪肝、胆道系の病気、薬の影響などを確認します。エストロゲンを含む薬は、重い肝障害や肝腫瘍などでは避ける条件に入るため、肝機能の異常を指摘されている場合は結果用紙を持参してください。
γ-GTPだけでピルが使えないと決まるわけではありません。AST、ALT、ビリルビン、腹部症状、画像検査の結果、内服中の薬を合わせて判断します。婦人科だけでなく、必要に応じて内科や消化器内科で肝胆膵の評価を行います。
血便やお腹の病気があるときのピルの考え方
「ピルを飲んで血便が出た」「潰瘍性大腸炎でもピルを飲めるのか」という相談では、ピルの副作用だけで考えないことが大切です。血便の背景には、痔、感染性腸炎、虚血性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ポリープ、大腸がんなど、複数の病気が含まれます。
ピル内服中の血便は、まず原因を確認する
OC・LEPで不正出血が出ることはありますが、それは腟からの出血です。便に血が混じる、便器が赤くなる、黒くて粘る便が出る場合は、婦人科の不正出血とは別に考えます。
血便があるときは、ピルを飲んでいるかどうかに関係なく、出血の場所と原因を確認します。腹痛、下痢、発熱、体重減少、貧血、便が細い、血の量が増える、といった症状を伴う場合は、消化器内科での相談が必要になります。
潰瘍性大腸炎では活動性と血栓リスクを見る
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患では、病気の活動性が高い時期に血栓症リスクが上がることが知られています。IBDと避妊に関するレビューでは、活動性の病気や血栓症リスクが高い患者では、複合経口避妊薬の利益よりリスクが上回る場合があると述べられています[5]。
一方、寛解していて血栓症リスクが高くない方では、選択肢が一律に消えるわけではありません。大切なのは、婦人科だけで完結させず、消化器内科での病状、使っている薬、入院歴、手術歴、脱水や強い下痢の有無を含めて確認することです。潰瘍性大腸炎そのものについては、当院の潰瘍性大腸炎の説明記事も参考になります。
虚血性腸炎や強い腹痛をピルだけのせいにしない
虚血性腸炎は、大腸の血流が一時的に悪くなり、腹痛や血便を起こす病気です。便秘、脱水、動脈硬化、薬、体調変化など複数の要素が関係します。ピルを飲んでいる方に血便が出た場合でも、虚血性腸炎とピルの関係をその場で断定することはできません。
急な腹痛と血便がある、冷汗が出る、出血が増える、発熱がある場合は、消化器側での評価が優先です。大腸内視鏡検査が必要かどうかは、症状の強さ、年齢、持病、出血の状態で判断します。
過敏性腸症候群や逆流性食道炎がある方
過敏性腸症候群では、腹痛、便秘、下痢、お腹の張りが繰り返しやすくなります。ピルで過敏性腸症候群そのものを診断したり、除外したりすることはできません。飲み始めてから吐き気、腹部膨満、便通変化が気になる場合は、薬の時期と症状の時期を分けて見ます。
逆流性食道炎や胃もたれがある方では、ピルの飲み始めに吐き気が気になる場合があります。胃薬を使っている方は、薬の名前と飲む時間を診察で伝えてください。嘔吐や強い下痢があると、ピルの吸収が不安定になる場合があります。
胃カメラ・大腸内視鏡検査の前に確認したいこと
胃カメラや大腸内視鏡検査を受ける予定がある方から、「ピルは飲んでよいのか」と聞かれることがあります。基本は、検査予約時に普段の薬として申告し、検査の指示に沿って扱います。
胃カメラ前は内服薬として申告する
胃カメラでは、食事や水分の制限、鎮静剤の使用、普段の薬の扱いを事前に確認します。ピルを飲んでいる方は、薬の種類、飲む時間、飲み忘れ、嘔吐の有無を伝えてください。
当院の胃カメラ検査のページでは、経口・経鼻の選択や鎮静剤を使う検査について案内しています。検査前の薬の扱いは、検査内容や体調で変わるため、自己判断で中止しないでください。
大腸内視鏡検査では下剤と吸収の問題を確認する
大腸内視鏡検査では、腸管洗浄液で腸の中をきれいにします。下痢に近い状態になるため、ピルの服用時間や吸収が気になる方がいます。検査の説明時に、ピルを飲んでいることを伝えてください。
血便、便通異常、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群との区別が必要な場合には、大腸カメラ検査で大腸粘膜を直接確認することがあります。ピルの相談と血便の相談は入口が違うため、婦人科と消化器内科を分けて考えると迷いが減ります。
飲み始める前に確認する項目
ピルは、目的がはっきりしているほど選びやすい薬です。避妊が目的なのか、月経痛を軽くしたいのか、出血量を減らしたいのか、月経移動なのかで、選ぶ薬と説明が変わります。
| 確認する項目 | なぜ必要か | 診察で伝える内容 |
|---|---|---|
| 妊娠の可能性 | 開始時期や検査が変わる | 性交の時期、避妊状況、月経の遅れ |
| 喫煙 | 血栓症や心血管リスクに関わる | 年齢、本数、禁煙予定 |
| 片頭痛 | 前兆の有無で扱いが変わる | 視野の異常、しびれ、言葉の出にくさ |
| 血栓症の既往 | エストロゲンを避ける条件になる | 深部静脈血栓症、肺塞栓、家族歴 |
| 肝機能異常 | 薬の選択や追加評価に関わる | γ-GTP、AST、ALT、腹部エコー結果 |
| 消化器症状 | 血便や下痢は別評価が必要 | 血便、腹痛、下痢、体重減少、潰瘍性大腸炎の治療状況 |
初診では、血圧、月経の状態、既往歴、併用薬、喫煙、血栓症の家族歴などを確認します。血液検査をするかどうかは、症状や背景で判断します。検査をしないから軽く見ている、検査をするから重い、という意味ではありません。
飲み忘れや吐いた後の対応も先に聞いておく
ピルは、飲み方が効果に直結する薬です。飲み忘れが多い方、勤務や生活リズムが日によって変わる方、胃腸炎で吐きやすい方では、始める前に対応を聞いておくと慌てにくくなります。
避妊目的で使う場合、飲み忘れの位置や性交の有無で追加の避妊が必要になる場合があります。月経困難症の治療で使う場合も、飲み忘れが続くと出血や痛みの評価が難しくなります。薬の説明書を手元に残し、迷った時に処方元へ確認できるようにしておくと実用的です。
受診の目安
ピルの相談では、急ぐ症状と、予約して相談すればよい症状を分けると動きやすくなります。血栓症を疑う症状、強い血便、激しい腹痛は、通常のピル相談とは別の扱いです。
| 区分 | 症状や状況 | 考え方 |
|---|---|---|
| 早めに受診 | 片脚の強い腫れや痛み、息苦しさ、胸の痛み、急な強い頭痛、視野の異常、ろれつが回らない、強い腹痛と血便、大量の黒色便 | 血栓症、消化管出血、急性腹症などを考え、ピルの相談より先に全身状態を確認します |
| 近いうちに相談 | 血便が続く、潰瘍性大腸炎の活動性が上がっている、下痢や嘔吐が続く、γ-GTPなど肝機能異常を指摘された、ピル開始後の不正出血や吐き気がつらい | 婦人科と消化器内科のどちらで見るべきかを分けます。薬の継続可否も診察で確認してください |
| 様子を見てよい目安 | 飲み始めの軽い吐き気、少量の不正出血、軽い乳房の張り、飲み忘れがなく生活に支障が少ない症状 | 短期間で落ち着く方もいます。症状の時期を記録し、悪化する場合や不安が強い場合は相談してください |
血栓症を疑う症状がある場合は、次回の婦人科予約を待たずに医療機関へ連絡してください。血便や強い腹痛がある場合は、婦人科の不正出血ではなく消化器症状として相談してください。
当院で相談できること
横浜駅前ながしまクリニックでは、婦人科で低用量ピルなど、ピルに関する相談・処方だけの受診も受け付けています。婦人科の診療は女性医師である副院長が担当しています。ピルの種類、OCとLEPの違い、月経困難症、PMS、不正出血、月経移動などを相談できます。
詳しい婦人科の相談先は、婦人科の女性医師に相談したい方への案内と、低用量ピルの診療ページをご覧ください。受診時は、服用中の薬が分かるものやお薬手帳、健診結果があれば持参してください。血便や腹痛もある方は、症状が始まった日と便の状態をメモしておくと診察で伝えやすくなります。
血便、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、逆流性食道炎、胃カメラや大腸カメラの相談がある場合は、消化器内科の領域も含めて見ます。当院は婦人科と消化器内科を併設しており、診察のうえ、必要に応じて同じ院内で案内します。ただし、どの検査や処方が必要かは診察で個別に判断します。
よくある質問
ピルは避妊以外にも使われますか
使われます。OCは避妊を主目的に使い、LEPは月経困難症や子宮内膜症に伴う痛みなどの治療で使います。PMS、過多月経、月経移動などは目的により薬の種類が変わります。
ピルの名前一覧を見て選べばよいですか
商品名だけで選ぶより、目的、持病、喫煙、頭痛、血栓症リスク、飲み忘れやすさを先に確認します。実際の薬は診察で説明を受けてください。
ピルが欲しいとき、内科でも相談できますか
避妊、月経痛、PMS、不正出血などのピル相談は婦人科が入口になります。血便、腹痛、下痢、逆流性食道炎、潰瘍性大腸炎などが主な悩みなら消化器内科での相談が合います。
潰瘍性大腸炎があっても低用量ピルを使えますか
病状が落ち着いているか、血栓症リスクが高いかで判断が変わります。活動性が高い時期、入院や手術の前後、脱水、喫煙、血栓症の既往がある場合は慎重に考えます。消化器内科での治療状況も伝えてください。
ピルを飲んで血便が出たら副作用ですか
血便をピルの副作用と決めつけないでください。痔、腸炎、虚血性腸炎、潰瘍性大腸炎、大腸ポリープなどの確認が必要です。便に血が混じる場合は消化器症状として相談してください。
過敏性腸症候群や逆流性食道炎でもピルは飲めますか
病名だけで一律に決まりません。吐き気、嘔吐、下痢、飲み合わせ、症状の時期を確認します。胃薬を使っている場合は、薬の名前を診察で伝えてください。
胃カメラや大腸内視鏡検査の前はピルを止めますか
自己判断で止めないでください。検査の種類、食事制限、下剤、鎮静剤、嘔吐や下痢の有無で扱いが変わります。検査予約時にピルを飲んでいることを伝え、指示に沿ってください。
ミニピルは保険適用ですか
ミニピルは黄体ホルモンのみの薬を指す言葉として使われます。国内での扱いは、目的、薬の種類、病名によって変わるため、保険か自費かを名前だけで判断しないほうがよいです。
ピルの飲み忘れが多いときはどうしたらよいですか
飲み忘れの回数、何錠目か、性交の有無、出血の有無で対応が変わります。避妊目的の場合は妊娠リスクにも関わります。手元の薬の説明を確認し、迷う場合は処方元へ相談してください。
ピルは怖い薬ですか
怖い薬と決めつける必要はありませんが、誰にでも同じように使える薬でもありません。血栓症、喫煙、片頭痛、肝機能、消化器症状、併用薬を確認し、自分の目的に合うかを診察で判断します。
参考文献
- [1] 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会. 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023案.
- [2] Different combined oral contraceptives and the risk of venous thrombosis: systematic review and network meta-analysis. PubMed.
- [3] WHO. Medical eligibility criteria for contraceptive use, 6th ed.
- [4] U.S. Selected Practice Recommendations for Contraceptive Use, 2024. PMC.
- [5] Fertility and Contraception in Women With Inflammatory Bowel Disease. PubMed.
医学監修:横浜駅前ながしまクリニック 副院長 長島麻子(産婦人科)
更新日:2026-10-13
