月経不順(生理不順)
月経不順(生理不順)
「生理がなかなか来ない」「周期がバラバラで予定が立てられない」「前より早く来るようになった」月経(生理)の周期や量の変化は、多くの女性が一度は経験する身近な悩みです。忙しさやストレスによる一時的なものであることも多い一方で、ホルモンバランスの乱れや別の病気が背景にあることもあります。
月経不順は自己判断がむずかしく、「様子を見ているうちに時間が経ってしまった」という方も少なくありません。気になる変化が続く場合は、一度婦人科で状態を確認することをおすすめします。
なお、生理周期や経血量が正常範囲かどうかのセルフチェックの目安は、当院コラム「生理周期・経血量の正常範囲とは?セルフチェックの目安」で詳しく解説しています。まずはご自身の状態を振り返りたい方はそちらもあわせてご覧ください。
月経(生理)が始まった日を1日目として、次の月経が始まる前日までの日数を「月経周期」といいます。日本産科婦人科学会の用語解説等に基づき、日本女性心身医学会では正常な月経周期日数を25〜38日と定義しており、これに当てはまらないものを月経不順としています[参考文献1]。
月経周期は25〜38日が正常範囲の目安です。月経周期が24日以内の場合は頻発月経、39日以上3ヶ月以内の場合は希発月経、妊娠していないのに3ヶ月以上月経がない状態は無月経(続発性無月経)と呼ばれます[参考文献1・2]。
月経不順は、周期の長さによって主に次のように分類されます[参考文献1]。
月経周期が24日以内と短いもの。排卵の有無によって、卵胞期の短縮、黄体期の短縮(黄体機能不全)、無排卵性月経などに分類されます。初経から間もない時期や、閉経が近づく時期によくみられます。
月経周期が39日以上3ヶ月以内と長いもの。無排卵周期症や、卵胞の成熟が遅れることによって卵胞期が長くなることが原因とされています。
妊娠していないのに3ヶ月以上月経がない状態は「無月経(続発性無月経)」と呼ばれ、月経不順とは区別されます[参考文献2]。
月経の「周期」だけでなく「量」や「期間」の異常(経血量が多い・少ない、期間が極端に短い・長いなど)が気になる場合の目安については、当院コラム「生理周期・経血量の正常範囲とは?セルフチェックの目安」もご参照ください。
月経不順の原因で多いのは、急激なダイエットやストレスによるホルモンバランスの崩れとされています。悩みごとや不規則な生活によって月経のリズムが乱れる方も少なくありません。また、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因になっていることもあります[参考文献1]。
代表的な背景として、次のようなものが挙げられます。
初経から1〜2年程度は排卵が未確立なことが多く、月経が不順になりやすい時期です。1年に3〜4回程度月経があれば、成長を待って経過をみることもあります。一方、閉経が近づく時期(更年期)にも排卵が不安定になり、月経周期が乱れやすくなります[参考文献3]。ほてりやのぼせなど更年期特有の症状が中心の場合は、更年期障害のページもあわせてご参照ください。
月経不順の多くは、疲労やストレスによる一時的なものであり、過度に心配する必要はありません。ただし、月経不順や無月経を治療せずに長期間放置すると、子宮内膜に異常な変化が生じ、子宮内膜増殖症や子宮体癌が発生することがあると報告されています[参考文献4]。また、排卵が不安定な状態が続くと、妊娠を希望する際に影響が出ることもあります。
「そのうち整うだろう」と様子を見続けている状態が長引いている方は、一度婦人科で状態を確認することをおすすめします。
月経不順が疑われる場合、まず問診で月経の状況(周期、期間、量、いつからの変化か)や生活状況を詳しくお伺いします[参考文献3]。
その上で、必要に応じて次のような検査を行います。
子宮や卵巣の状態を確認します[参考文献1・3]。
性腺刺激ホルモン(LH・FSH)や乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)などの値を調べ、ホルモンバランスの状態を確認します[参考文献3]。
必要に応じて、甲状腺機能などその他のホルモン検査を行うこともあります。
これらの検査結果をもとに、原因や年齢、妊娠を希望されるかどうかによって、対応の方針を相談していきます[参考文献3]。
月経不順への対応は、原因・年齢・妊娠を希望するかどうかによって異なります[参考文献3]。
なお、排卵誘発剤の投与や専門的な不妊治療が必要と判断した場合は、連携している医療機関へご紹介いたします。
「生理が来ない」「周期がバラバラ」といった変化が気になる方も、まずは問診と検査で現在の状態を確認するところから始められます。
生理が来ない場合、どのくらいで病院に行くべきですか。
妊娠していないのに3ヶ月以上月経がない状態は「無月経(続発性無月経)」とされ、婦人科での検査をおすすめする目安の一つです[参考文献2]。また、3ヶ月以内であっても、月経周期が24日以内または39日以上の状態が続いている場合は月経不順にあたるため、気になる方は期間にかかわらず一度ご相談ください。
ストレスで生理不順になることはありますか。
急激なダイエットやストレスによるホルモンバランスの崩れは、月経不順の原因として多いとされています[参考文献1]。悩みごとや不規則な生活によって月経のリズムが乱れることもあります。ただし、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が背景にあることもあるため、「ストレスのせいだろう」と自己判断せず、続くようであれば検査を受けることをおすすめします。
月経不順を放置するとどうなりますか。
疲労やストレスによる一時的な月経不順であれば、過度に心配する必要はありません。ただし、月経不順や無月経を治療せずに長期間放置すると、子宮内膜に異常な変化が生じ、子宮内膜増殖症や子宮体癌が発生することがあると報告されています[参考文献4]。「そのうち整うだろう」という状態が長く続いている方は、一度婦人科で状態を確認することをおすすめします。

副院長の長島麻子です。学生さんの不正出血・生理痛などの月経トラブルや、働く女性の子宮筋腫・子宮内膜症、PMS、子宮頸がん検診、ピルのご相談、更年期のお悩みまで、どんなライフステージでも「あなたらしく笑顔で過ごせる毎日」をサポートしたい。そんな想いで、私は診察室に立っています。
「ちょっと気になる」「誰に相談すればいいかわからない」「女性の産婦人科の先生、レディースクリニックにかかりたい」。そんなときはいつでも当院にお越しください。よろしくお願いいたします。
横浜駅前ながしまクリニック 副院長 長島麻子
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