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横浜市の子宮頸がん検診「HPV単独検診」とは?対象年齢・費用・受診券の受け取り方

2025年06月12日

婦人科の外来では、横浜市から届いた茶色い封筒を手に「これで検診が受けられますか」と尋ねられることが増えました。横浜市の子宮頸がん検診は令和7年1月から、全国の自治体で初めてHPV検査を導入する形に変わっています。制度が変わった分、「受診券のバーコードシールとは何か」「節目年齢を過ぎてしまったけれど今からでも受けられるのか」といった、以前にはなかった疑問も出てきています。この記事では、対象年齢や検査の流れといった制度の骨格に加えて、受診券シールの届き方や紛失した場合の手続きまで、横浜市の公式情報をもとに整理しました。

横浜市の子宮頸がん検診はこう変わった

横浜市は令和7年1月から、子宮頸がん検診にHPV検査を導入しました。全国の自治体の中でも初めての取り組みとされています。HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの原因となるウイルスで、細胞そのものの変化を見る従来の細胞診に対し、HPV検査はその原因ウイルスの有無を先に確認する検査です。導入にあたって年齢ごとに検査方法や間隔が細かく分かれたため、まずは自分がどの区分に当てはまるかを確認しておくと受診がスムーズになります。

対象年齢と検査方法

横浜市の子宮頸がん検診は、年齢によって受ける検査そのものが異なります。まずは下の表で自分の年齢区分を確認してください。

対象年齢 検査内容 受診間隔の目安
20〜29歳 子宮頸がん検診(細胞診) 横浜市の案内に沿って受診(HPV検査の対象外)
30〜60歳(節目年齢) HPV検査 原則5歳刻み(30・35・40・45・50・55・60歳)。ただし導入当初の経過期間中は節目年齢でなくても60歳まで受診可能
61歳以上 子宮頸がん検診(細胞診) 60歳でHPV陰性だった方は次回65歳、以降は2年度に1度

なお、受診日時点で29歳の方が細胞診を受けた場合、同一年度中に30歳を迎えてもHPV検査を重ねて受けることはできません。30歳以上の妊婦の方が、妊婦健診の受診券綴りに含まれるクーポンで検診を受ける場合は、HPV検査ではなく細胞診での受診となります。治療中・経過観察中の方などは受診できない場合があるため、心当たりのある方はかかりつけ医にご相談ください。

受診券バーコードシールについて

今回の制度変更でいちばん戸惑う方が多いのが、この受診券バーコードシールだと感じています。HPV検査を受けるには、この受診券バーコードシールと、マイナ保険証などの本人確認書類が必要です。シールには2色あり、白色シールは節目年齢に到達する方向けで、誕生月の月末に毎月発送されます(例えば4月生まれの方には4月末に発送されます)。水色シールは、前回のHPV検査で「要追跡検査(1年後HPV検査)」となった方向けで、前回の検査からおよそ1年後に発送されます。横浜市外から転入された方には、年2回(7月下旬・2月下旬)発送されるとのことです。

案内の時期を過ぎても届かない、あるいは紛失してしまったという場合は、横浜市の電子申請フォームから申請するか、「横浜市けんしん専用ダイヤル」(045-664-2606、受付時間は8時30分〜17時15分、日曜・祝日・年末年始を除く)に電話をすると再発行の手続きができます。発行まで3週間程度かかり、自宅に郵送される流れです。シール自体に有効期限はありませんが、案内が届いたら早めに受診しておくことをおすすめします。

費用

横浜市の子宮頸がん検診の自己負担額は2,000円です。費用が免除になる場合もあるため、詳しい条件は横浜市にご確認ください。診察の中で医師が必要と判断し、保険診療での詳しい検査をあわせて行う場合は、その分の費用が別途かかります。また検診の結果「要精密検査」となった場合、精密検査そのものは保険診療となり、検診とは別に費用が発生します。

検査の流れと結果の見方

HPV検査で陽性(+)が出た場合、採取済みの検体を使って自動的に細胞診が行われるため、この段階で改めて来院する必要はありません。結果の組み合わせによって、その後の流れが変わります。

検査結果 その後の対応 次回の目安
HPV陽性+細胞診で異常あり(要確定精検) 速やかに婦人科で精密検査
HPV陽性+細胞診で異常なし(要追跡検査) 受診券が届いたら3か月以内を目安にHPV検査 前回から約1年後
HPV陰性(精検不要) 経過観察は不要 年齢に応じ5歳刻みの次の節目年齢
60歳でHPV陰性 経過観察は不要 次回は65歳、以降2年度に1度の細胞診

「陽性と言われたらすぐ手術になるのでは」と身構える方もいますが、多くの場合はまず精密検査で状態を確認する段階です。結果に応じて確定精検・追跡検査のどちらに当たるかが変わってくるので、通知を受け取ったら記載されている内容を確認しておくと安心です。

当院で受ける場合

横浜駅前ながしまクリニックは、横浜市の子宮頸がん検診に対応しています。診察は女性医師である副院長・長島麻子(日本産科婦人科学会専門医)が担当しており、問診・内診に加えて経腟超音波(エコー)検査で子宮・卵巣の状態もあわせて確認できます。横浜駅きた西口から徒歩約3分の立地です。当院には手術・入院の設備がないため、治療が必要と判断した場合は連携している医療機関にご紹介しています。手術前後のフォローについても、可能な範囲で対応いたします。

よくある質問

受診券のバーコードシールがなかなか届かないのですが、どうすればいいですか?

白色シールは節目年齢の誕生月末、水色シールは前回検査からおよそ1年後に発送される決まりです。目安の時期を過ぎても届かない場合は、横浜市の電子申請フォームで申請するか、横浜市けんしん専用ダイヤル(045-664-2606、受付8時30分〜17時15分、日曜・祝日・年末年始を除く)にお問い合わせください。発行まで3週間程度かかります。

節目年齢じゃない年なんですが、それでも受けられるって本当ですか?

本当です。HPV検査の導入当初は経過期間にあたるため、30・35・40・45・50・55・60歳という節目年齢でなくても受診できます。節目年齢に受診できなかった場合でも、60歳までであれば受けていただけます。

HPV陽性と言われたら、また病院に行かないといけないの?

HPV陽性の場合、採取済みの検体で自動的に細胞診が行われるため、この時点での再受診は不要です。その後「要確定精検」となった場合は速やかに婦人科で精密検査を、「要追跡検査」となった場合は1年後に届く受診券でHPV検査を受けていただく流れになります。

妊娠中でも子宮頸がん検診は受けられますか?

30歳以上の妊婦の方が妊婦健診の受診券綴りに含まれるクーポンで受ける場合は、HPV検査ではなく細胞診での受診となります。妊娠中の受診について気になる点があれば、かかりつけの産婦人科にご相談ください。

20代はHPV検査の対象にならないのはなぜですか?

横浜市のHPV検査は30〜60歳が対象で、20〜29歳の方はこれまで通り子宮頸がん検診(細胞診)の対象となっています。年代によって検査方法が分けられているため、20代の方は細胞診での受診を案内されます。

受診券シールをなくしてしまいました。再発行はできますか?

再発行できます。横浜市の電子申請フォームから申請するか、横浜市けんしん専用ダイヤル(045-664-2606)に電話をすると手続きが可能です。発行までは3週間程度かかるため、受診を予定している場合は早めに問い合わせておくと安心です。

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監修
横浜駅前ながしまクリニック 副院長 長島麻子(産婦人科・日本産科婦人科学会専門医)

参考文献
[1] 横浜市. 子宮頸がん検診(HPV検査)について.(2026年7月22日最終更新時点の情報を参照)
[2] 国立がん研究センター. がん情報サービス.

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