偽膜性腸炎とは|抗菌薬のあとに続く下痢
偽膜性腸炎とは|抗菌薬のあとに続く下痢
偽膜性腸炎は、主に抗菌薬の使用をきっかけに腸内細菌のバランスが変わり、特定の菌が作る毒素で大腸に炎症が起きる病気です。偽膜性大腸炎とも呼ばれ、水のような下痢や腹痛が続くときに疑います。抗菌薬を飲んだあとの下痢がすべてこの病気というわけではありませんが、飲み終えてから症状が出る場合もあります。下痢が続く方は、薬を使った時期を添えて医師に相談してください。[1][2]

下の表は、症状と確認したいことの対応表です。薬の名前が分からない場合も、お薬手帳や薬の説明書が手がかりになります。
| 気になること | 考え方 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 抗菌薬を飲んでから便がゆるい | 一時的な便通の変化と、治療が必要な腸炎の両方がある | 下痢の回数、持続、腹痛・発熱の有無 |
| 薬は飲み終えたのに下痢が続く | 服用終了後の発症も否定できない | 開始日、終了日、下痢が始まった日 |
| 便検査で菌が見つかった | 菌がいるだけの保菌と、感染症の発症は別 | 検査の種類と症状を合わせた判断 |
| 大腸カメラを受けるべきか迷う | 便検査が中心で、内視鏡は必要に応じて検討 | 全身状態と、ほかの腸炎を調べる必要性 |
| 食べると下痢をする | 水分・栄養を保ちながら、病気そのものを治療 | 飲める量、食べられる量、尿の減少 |
強い腹痛や張り、ぐったりする状態は、この表だけで様子を見ないでください。以下の受診目安は、抗菌薬を使ったあとや、この病気の治療中に便通が変化した方を想定したものです。
主な原因は、クロストリジオイデス・ディフィシルという細菌です。医療機関では英語名を略してC. difficile、その感染症をCDIと呼びます。以前のクロストリジウム・ディフィシルという呼び名を見かけても、同じ菌を指しています。[1]
腸内には多くの種類の細菌が共存しています。抗菌薬は感染症の治療に必要な薬ですが、原因菌以外の腸内細菌にも作用するため、その構成が変化する場合があります。その環境でC. difficileが増え、毒素を作ると、腸の粘膜が傷つきやすくなるという仕組みです。
抗菌薬のあとに起きる下痢には、毒素による炎症を伴わないものも含まれます。便が少しゆるくなったという情報だけでは区別できません。続き方や体調の変化、便検査を手がかりに判断する必要があります。
偽膜とは、傷ついた粘膜に炎症による物質などが付着し、白色から黄白色の膜のように見える部分のことです。大腸カメラで観察する所見であり、便に白いものが混じっただけで偽膜とは判断できません。[2]
CDIの患者さん全員に、見た目ではっきりした偽膜があるわけではありません。偽膜が見られる大腸炎はCDIの一つの病型と考えると、病名と検査結果の関係を理解しやすくなります。偽膜がないことだけを理由に、感染症を否定することはできません。
逆に、偽膜に似た所見でも、腸への血流の障害など別の原因を検討する場合があります。医師は内視鏡写真だけで原因を決めず、薬の使用歴、便の検査、必要に応じた組織の検査と照らし合わせます。[2]
症状が出る時期には幅があり、抗菌薬を使用中の方だけが対象ではありません。飲み終えてから下痢が始まる例もあるため、今飲んでいる薬に加え、最近使った薬を確認します。点滴で使った抗菌薬も問診で伝える対象です。[2]
歯科での治療、呼吸器や尿路の感染症、手術に伴う処方など、お腹以外の理由で薬を使った場合も関係します。消化器の薬ではなかったからと省かず、診療科をまたいだ薬の記録があると診断に役立ちます。
発症しやすさは抗菌薬の種類や使い方、年齢、持病によって異なります。長期間や複数の抗菌薬の使用は注意する要素ですが、短い処方だったことだけで否定はできません。薬の一覧を見て、自分には関係がないと決めないことが大切です。[1]
高齢の方、重い持病のある方、入院や施設での生活を経験した方では、CDIを疑う手がかりが増えます。慢性腎臓病や炎症性腸疾患なども、医師が確認する背景です。ただし、入院歴がない方にも発症例はあります。[1]
入院後や退院後の下痢では、抗菌薬のほかに下剤、栄養剤、食生活の変化なども確認が必要です。下痢の原因を一つに決めつけると、必要な検査を逃したり、不要な薬を追加したりするおそれがあります。抗菌薬の使用歴と現在の症状を両方見るのが基本です。
抗菌薬を使った記憶がなくても、持続する下痢や腹痛があれば診察の対象になります。家族が入院していた、過去にこの感染症にかかったなどの情報も、問診で確認する材料になります。感染した場所を本人が特定する必要はありません。
PPIはプロトンポンプ阻害薬の略で、胃酸の分泌を抑える薬です。CDIとの関連を示す研究がありますが、薬を使う方の持病や入院歴なども結果に関わるため、PPIが直接の原因と証明されたという意味ではありません。[1][3]
必要のない処方を見直すことと、必要な治療をやめることは別です。胃や食道の病気、出血を防ぐ目的などで続けている方もいるため、下痢が出たからと一律に中止する判断はできません。
PPIを使っている方は、薬名と処方された理由を医師に伝え、継続の必要性を確認してください。長く飲んでいて理由を覚えていない場合も、そのまま伝えて構いません。抗菌薬とPPIを併用していることだけで、偽膜性腸炎と診断されるわけではありません。
水のような下痢が続く、普段より便の回数が増える、腹痛やお腹の張りがある、といった症状が手がかりです。発熱、食欲低下、吐き気を伴う方もいます。血便や高熱がないから軽いと決めることはできません。[2]
受診の急ぎ方は、下痢の回数だけでなく、水分が取れているか、尿が出ているか、腹部の症状が強まっていないかで変わります。次の区分は診断基準ではなく、相談を先延ばしにしないための目安です。
| 区分 | 症状・状況 | 対応 |
|---|---|---|
| 早めに受診 | 抗菌薬のあとに水様便が続く、回数が増える、発熱や腹痛を伴う、水分摂取や尿が減っている | 当日中を目安に処方元または医療機関へ相談してください |
| 近いうちに相談 | 軽い軟便が続くが飲食は保てる、治療後に便通が戻らない、過去の発症を踏まえ薬を相談したい | 外来へ相談。悪化したら受診を前倒し |
| 様子を見てよい目安 | 一時的に便がゆるくなったが軽快し、腹痛・発熱がなく、水分も尿も普段どおり | 短時間の経過観察。続く・増える場合は受診 |
高齢の方や重い持病のある方、CDIの治療中・治療後の方は、軽い変化でも早めの相談が必要です。様子を見てよい目安に当てはまるか迷うときは、処方元に連絡してください。検査結果を待っている間も、症状の悪化を待つ必要はありません。
強い腹痛が続く、お腹が大きく張る、繰り返し吐いて水分が取れない、意識がぼんやりする、立てないほどぐったりする場合は、救急受診をしてください。反応が悪い、倒れるなど、自力で移動できない状態なら救急要請が必要です。
重い腸炎では腸の動きが低下し、便が出にくくなる場合もあります。下痢が減った一方で張りや痛みが増したときは、改善と判断できません。腸が大きく拡張する中毒性巨大結腸症や、腸に穴が開く穿孔などを警戒する場面です。[3]
CDIを疑うときは、症状のある方の下痢便を使った検査が中心です。医師は抗菌薬の使用歴だけでなく、下剤の使用、便の性状、発熱などを確認して検査の必要性を判断します。形のある便や、症状のない方をむやみに調べることは通常行いません。[3]
検査用紙には、GDH、トキシン、NAATなどの略語が記載される場合があります。それぞれ調べている対象が違うため、陽性という一語だけでは意味が決まりません。
| 検査 | 主に調べるもの | 結果を読むときの注意 |
|---|---|---|
| GDH抗原 | C. difficileが作る酵素 | 毒素を作らない菌でも陽性になり得る |
| トキシン | 便中の毒素 | 陰性でも、症状やほかの結果によって追加評価が必要 |
| NAATなどの遺伝子検査 | 毒素を作るための遺伝子 | 陽性でも保菌と発症の区別には臨床判断が必要 |
菌が腸にいても症状がない状態を保菌と呼びます。保菌している方に、別の理由で下痢が起きている可能性もあるため、検査結果と症状を合わせることが診断の前提です。GDH陽性・トキシン陰性など、結果の組み合わせによっては追加の検査を検討します。[1]
採便は、医療機関から渡された容器と採り方の指示に沿って行うものです。便秘のときに自分で下剤を使い、検査用の便を作る必要はありません。症状が変わった、採れないといった場合は、提出先に連絡してください。
大腸カメラは、粘膜に偽膜があるか、ほかの腸炎を考える所見がないかを直接確認する検査です。便検査と経過でCDIと判断できる方に、病名を確認するためだけの内視鏡を一律に行うわけではありません。[2][3]
便検査で説明がつかない症状が続くときや、別の病気との区別が必要なときには、内視鏡や組織の検査が選択肢になります。一方、炎症が強い方、腸が大きく張っている方では、前処置や検査に伴う負担・穿孔の危険を考え、実施の可否を慎重に判断します。
下痢が続くから大腸カメラを先に予約する、と決める前に診察が必要です。検査自体の案内は横浜の大腸カメラで確認できますが、急な下痢の診断手順と、通常の予定検査の準備は同じではありません。
CDIの重症度評価では、白血球数の増加や、腎機能の指標である血清クレアチニンの上昇が判断材料になります。血圧低下やショック、腸の動きが止まるイレウス、巨大結腸を伴う場合は、劇症型として治療方針を検討します。便検査でCDIかを判断することと、重症度を評価することは別です。[3]
下痢全般の受診目安や検査の考え方は、下痢は果たして放置してよいのか?病院に行く方がよいのか?をご覧ください。検査の説明を受ける際には、どの症状が出たら再受診するかも確認してください。
発症に関わった可能性のある抗菌薬を中止・変更できるかは、医師が判断する内容です。ただし、もともとの感染症の治療を続ける必要がある方もいます。薬をやめる利益と、元の病気が悪化する危険を合わせた判断です。[1][6]
自己判断で中止・減量せず、下痢が出たことを処方医に連絡してください。反対に、残っている抗菌薬を下痢の治療として飲み始めることも避ける必要があります。薬の用途が違えば、腸内環境をさらに乱すおそれがあるためです。
受診先が処方元と違う場合は、薬を使った病気の名前も診察の材料になります。抗菌薬の開始前から下痢があったのか、服用後に新しく始まったのかで判断が変わるため、時系列のメモが助けになります。
CDIの治療には、C. difficileに作用する抗菌薬を使います。きっかけになった薬を調整するだけでなく、増えて毒素を作っている菌に対する治療が必要になるためです。腸に作用する薬の選択であり、抗菌薬を無作為に追加するという意味ではありません。[4]
一般名ではバンコマイシン、フィダキソマイシン、メトロニダゾールなどが治療の選択肢です。重症度、初めての発症か再発か、飲み薬を使える状態かなどで選択が変わります。国内と海外の指針にも推奨の違いがあり、薬名だけで自分に合う治療を決めることはできません。[1][4]
下痢の軽快と、処方された治療を終える時期は同じとは限りません。症状が軽くなっても自己判断で服用期間を短くせず、処方された方法を守ってください。薬が飲めない、飲んだあとに吐く、発疹が出たなどの変化があれば、処方元への確認が必要です。
治療中も水分が保てず、痛みや張りが増している場合は、薬が効くまで自宅で待つ段階とは限りません。補液や全身管理が必要なら入院治療の対象になります。重症例では外科治療も検討されますが、診断された方全員が入院や手術になるわけではありません。[3]
腸の動きを抑えるタイプの下痢止めは、CDIが疑われるときに自己判断で使用する薬ではありません。便の回数を減らしても感染症の治療にはならず、重い腸炎では病状を悪化させる懸念があります。市販薬を使う前に医師・薬剤師へ相談してください。[6]
整腸剤やプロバイオティクスは、この病気に対する抗菌薬治療の代わりにはなりません。予防や再発を防ぐ効果は、製剤や対象となる患者さんによって評価が異なります。ヨーグルトやサプリメントを増やせば対応できる、と考えて受診を遅らせないことが大切です。[3]
食事の工夫は、下痢で失う水分を補い、食べられる範囲で栄養を保つための支えです。毒素に対する治療を置き換えるものではありません。CDIの療養でも脱水を防ぐ対応が必要で、飲めないほどの吐き気や強いだるさがある方は診察を急ぐ状態です。[6]
飲める場合は、一度に大量に飲むより少量ずつのほうが取りやすい方もいます。下痢で水分と塩分が失われているときには経口補水液が選択肢です。スポーツドリンクとは糖分・電解質の配合が異なり、同じものとして置き換えられるとは限りません。[7]
心臓や腎臓の病気で水分・塩分の制限を受けている方は、補い方を主治医に相談してください。飲む量を全員に一律に決めることはできません。尿の量や立ちくらみも、飲めているつもりで脱水が進んでいないかを見る材料になります。
水分が取れ、吐き気や強い腹痛がない方では、食べられるものを少量から取る方法があります。例えばおかゆ、やわらかいうどん、脂の少ないおかずなど、普段の食事から負担を感じにくいものを選ぶ考え方です。これらの食品に、菌を減らす特別な作用があるという意味ではありません。
食後の下痢を恐れて長く絶食すると、水分だけでなく栄養も不足しやすくなります。感染性の下痢では、脱水への対応をしながら体調に応じて食事を再開することが推奨されています。ただし、強い膨満や繰り返す嘔吐がある方、医師から絶食の指示がある方は別です。[7]
食べるたびに痛みが増す、飲める量まで減ってきた場合は、食品の選び直しだけで対応しないでください。診断前なのか、治療開始後なのかによっても必要な対応は変わります。食べられたものと量を診察時に伝えると、療養の負担が具体的に分かります。
乳製品、脂の多い料理、量の多い食物繊維などで、お腹の張りや便のゆるさが増す方がいます。食後の変化を見ながら量や種類を調整する考え方であり、全員が同じ食品を長期間除く必要はありません。回復に合わせて食事の幅を戻すことも、栄養を保つうえで必要です。[7]
発酵食品を食べることと、CDIの治療・再発予防とは分けて考えます。食欲がないときに特定の食品を無理に増やす必要はありません。通常の食事に戻せない状態が続く方は、便の回数と一緒に食事量の経過も受診時に伝えてください。
C. difficileは、芽胞という環境中に残りやすい形を作ります。便に含まれる菌が手や物に付着し、口に入ることが感染につながるため、排便後や食事前の手洗いが対策の中心です。家庭では、本人の体調を気遣いながら、便に触れる場面への対策を続けます。[5]
芽胞はアルコールで十分に除去できないため、トイレのあとや便を片付けたあとには、石けんと流水で手を洗ってください。介助で手袋を使った場合も、外したあとの手洗いが必要です。手に付いた菌を洗い流す行動が役立ちます。[5]
便座や水を流す部分など、便で汚れたり手で触れたりする場所は清掃の対象です。汚れを除いたうえで、医療者に教わった方法や製品の用途に沿って、芽胞に有効な塩素系の消毒剤などを使います。手指に環境用の消毒剤を使うものではありません。
消毒剤は種類によって用途や薄め方が異なります。表示を守り、ほかの洗剤と混ぜないでください。家庭で扱う際は換気や手袋も必要になり、便で汚れた衣類などの処理に迷う場合は、診療を受けた医療機関への確認が役立ちます。
同居しているだけで、無症状の家族全員を検査したり、抗菌薬を飲んだりする対応は通常行いません。感染対策を続けることと、症状のない人に治療することは別です。家族にも下痢が出た場合は、患者さんとの同居を受診先に伝える必要があります。[3][5]
仕事や通学、介護サービスの利用を再開する時期は、下痢の状態や職種、利用先のルールによって異なります。便が落ち着いただけで周囲への配慮がすべて不要になるわけではありません。食品を扱う仕事や介助を伴う仕事では、主治医と職場への確認が必要です。
CDIは、治療で症状が落ち着いたあとに再発する方がいます。腸内環境の回復が十分でないことや、再び抗菌薬を使うことなどが関わりますが、患者さんの努力不足を意味するものではありません。再発時は以前と薬の選び方や使い方が変わる場合があります。[4]
治療後の軟便が、すべて再発というわけでもありません。腸の調子が戻るまで便通が変わる方や、ほかの薬の作用が関わる方もいるため、再び続く下痢が出たら経過と便検査で判断します。残りの薬を自分で再開することは避ける必要があります。[3]
再発を繰り返す場合には、治療薬の変更や投与方法の工夫などを専門的に検討します。便に含まれる微生物を利用する治療も研究・診療の対象ですが、誰にでも適する方法ではなく、感染症を持ち込む危険への管理が必要です。家族などの便を自己流で使う行為はしないでください。[4]
便検査を繰り返し、陰性になったことだけで治療終了を判断する方法は通常勧められていません。症状が改善しても菌や遺伝子が検出される場合があり、陽性という結果だけでは治療が必要とは言えないためです。[3]
医師は便の回数や性状、腹痛・発熱、飲食の回復などを見て経過を判断します。検査をしない方針になっても、症状を確認しなくてよいという意味ではありません。反対に、新たな水様便が続くときは再評価の対象になります。
受診時は、お薬手帳に加え、症状の経過が分かる短いメモがあると役立ちます。細かく記録できなくても、いつから普段と違うかを伝えられれば判断の出発点になります。
今後、別の感染症で抗菌薬が必要になった際も、CDIの既往は処方を考える材料です。過去の薬の名前だけでなく、治療した時期や再発の有無が分かる記録を残しておくと、診療科が変わっても経過を共有しやすくなります。
色や臭いだけでは判断できません。水様便や粘液は手がかりの一部ですが、ほかの下痢でも見られる変化です。薬の使用歴や症状の持続と合わせ、必要な便検査で確認する病気です。[1]
服用終了後の発症もあります。今の処方だけでなく、最近飲み終えた薬や入院中に使った点滴も問診の対象です。薬の名前が分からなければ、処方された医療機関と使った時期が手がかりになります。[2]
発熱が目立たない患者さんもいるためです。抗菌薬のあとに水様便が続く、尿が減る、腹部の張りが増すなどの変化があれば、体温だけを根拠に待つことはできません。症状が軽くても持続する場合は相談の対象です。[2][3]
偽膜は粘膜の炎症による所見で、ポリープのように切除して病気を治療する対象ではありません。主な治療は、原因になった薬の見直しとC. difficileに対する薬、脱水への対応です。内視鏡は診断が必要な場面で用います。[1][2]
食事の変更だけでCDIを治療できる根拠はありません。便がゆるい理由を診断し、その結果に応じた治療が必要です。療養中の食事は水分・栄養を支えるものであり、薬の代わりと考えないことが大切です。[6]
当院の消化器内科では、大腸を含む消化器の病気を診療し、問診や症状をもとに診察を行っています。抗菌薬の使用後に便通が変わった方も、薬の情報と症状の経過を添えてご相談いただけます。受診の案内は消化器内科をご覧ください。診療科の違いは胃カメラ・大腸カメラは何科?消化器内科・胃腸科との違いでも確認できます。
当院では胃カメラ・大腸カメラによる検査を行っています。検査全体の案内は横浜の内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)|料金・当日対応に掲載しています。下痢の診察でどの検査が必要かは、症状と全身状態によって異なります。
[1] 日本化学療法学会・日本感染症学会.Clostridioides difficile感染症診療ガイドライン2022.病態、検査、リスク因子、治療。
[2] 厚生労働省.重篤副作用疾患別対応マニュアル 偽膜性大腸炎.2021年改定。初期症状、薬剤との関係、内視鏡所見。
[3] IDSA・SHEA.Clostridium difficile感染症の診療ガイドライン2017年改訂版.2018年公表。検査対象、保菌、再検査、PPI、重症例。
[4] IDSA・SHEA.成人Clostridioides difficile感染症の治療ガイドライン2021年部分改訂.初回・再発時の治療。
[5] 日本環境感染学会.Clostridioides difficile感染対策ガイド 改訂版.2026年。芽胞、手指衛生、環境清掃。
[6] NICE.Clostridioides difficile infection: antimicrobial prescribing.2021年。薬剤の見直し、水分補給、下痢止めへの注意。
[7] IDSA.感染性下痢症の診断と管理に関する診療ガイドライン2017.CDIを含む感染性下痢の補水・栄養管理。
更新日 2026-10-26
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