内視鏡の合併症|出血・穿孔の頻度と受診が必要な症状
内視鏡の合併症|出血・穿孔の頻度と受診が必要な症状
内視鏡でおこる合併症には、出血、胃や腸の壁に穴が開く穿孔(せんこう)、鎮静剤による呼吸や血圧の変化などがあります。頻度は、観察だけの検査か、ポリープ切除などの治療を伴うかで異なります。大腸カメラ後に血が出たときは、量だけでなく、繰り返すか、腹痛やふらつきがないかも判断材料です。強い腹痛、大量の血便、呼びかけへの反応が悪い状態は、次の受診予定を待たず救急対応が必要です。

検査後の変化を、受診の急ぎ方で分けた表です。処置の内容や持病によって判断は変わるため、検査施設から個別の指示を受けた方は、その内容も確認してください。
| 受診の目安 | 症状・状況 | 必要な対応 |
|---|---|---|
| 救急受診 | 大量・繰り返す血便に冷や汗やふらつきが伴う、強い腹痛が続く、呼びかけへの反応が悪い、強い息苦しさ | 直ちに救急受診。意識や呼吸の異常、立てない状態なら119番 |
| 早めに受診 | 血便が続く・増える、黒いタール状の便、改善しない腹痛、発熱、繰り返す嘔吐 | その日のうちに検査施設へ連絡し、受診先の確認。悪化時は救急受診 |
| 近いうちに相談 | 急な症状はなく、次回の鎮静剤や薬の調整が心配、検査後の注意事項を聞き直したい | 次の検査や薬の変更に先立って相談。新たな症状が出たら上の区分で判断 |
| 様子を見てよい目安 | 軽い張りやのどの違和感が次第に軽くなる。出血・発熱・嘔吐がなく、呼吸や意識も普段どおり | 指示の範囲で休養。軽快しない場合は検査施設へ連絡 |
様子を見てよいのは、軽い症状が改善へ向かっている場合です。症状が弱くても、時間とともに増す腹痛や、新たに出た血便は別に考える必要があります。表にある症状が全部そろうまで待つものではありません。[3][5][6][8]
内視鏡の危険性を数字で見るときは、何を数えた割合なのかが大切です。合併症全体、処置後の出血、穿孔は、それぞれ別の指標。観察だけの胃カメラと、大きな病変を切除する治療の数値を、そのまま比べることはできません。
日本消化器内視鏡学会の第7回全国調査では、観察のみの検査に生検を含め、経口の胃カメラで0.044%、大腸カメラで0.046%の偶発症が報告されています[1]。偶発症とは、検査や治療に関連して予定外に生じた好ましくない出来事を指します。
この調査は2019〜2021年の期間内に、参加施設がそれぞれ選んだ1週間の検査・治療を調べたものです。鎮静薬や腸管洗浄薬などの前処置に関する集計は別にあり、上の数字だけで検査を受ける際のすべてのリスクを表しているわけではありません。[1]
以下は、対象と評価項目を分けた報告値です。研究ごとに条件が異なるため、各行の数字を足し合わせたり、ご自身の発症確率と考えたりすることはできません。
| 対象・資料 | 数えている合併症 | 報告された頻度 |
|---|---|---|
| 国内全国調査:経口の胃カメラ、観察・生検 | 検査に伴う偶発症全体 | 0.044%[1] |
| 国内全国調査:大腸カメラ、観察・生検 | 検査に伴う偶発症全体 | 0.046%[1] |
| 台湾の比較試験:4〜10mmの大腸ポリープ切除 | 切除後14日以内の遅れて起こる出血 | 通電しない切除で0.4%、通電する切除で1.5%[2] |
| WSESガイドラインが引用する海外の多施設研究 | 診断・検診目的の大腸カメラでの穿孔 | 0.05%[3] |
| 同じ海外の多施設研究 | 治療を伴う大腸カメラでの穿孔 | 0.17%[3] |
ポリープ切除後の出血は、40歳以上で4〜10mmのポリープがある方を対象とした比較試験で、上表の頻度と報告されています[2]。大きな病変の切除や、すべての年齢の方へ一律に当てはめられる数値ではありません。
穿孔の頻度は、WSESガイドラインが引用するリトアニアの14病院、56,882件の大腸カメラを対象とした研究で報告されています[3]。いずれも当院の成績ではなく、年代や対象、手技が異なる報告の例です。
検査前には、受ける利益と合併症のリスクを比べて方針を決めます。検査後に症状が出た場合は、平均的な頻度より、その人の状態が判断の中心です。頻度が低いという理由で、続く出血や強い痛みを放置してよいわけではありません。
大腸カメラ後の出血は、生検やポリープ切除をした場所などから生じる場合があります。少量なら自然に止まる例もある一方、内視鏡での止血や入院を要する出血もあります。見た目だけで程度を判断するのは難しく、出血が続くか、全身の具合が変わっていないかも確認が必要です。[6]
生検は、病気の種類を顕微鏡で確かめるため、粘膜の一部を採る検査です。ポリープ切除は病変を取り除く治療で、傷の範囲や深さは病変と切除方法によって変わります。どちらも同じ内視鏡で行いますが、帰宅後の注意は同じではありません。[6]
検査を受けた本人が処置の有無を覚えていない場合は、検査結果の用紙や説明書が手がかりになります。鎮静剤を使ったあとは、説明の記憶があいまいな方もいます。出血の連絡では、切除したと思う、と推測するより、処置内容が分からないことをそのまま伝えるほうが判断につながります。
紙に少し付く血と、血の塊が出る状態では、見た目の印象が違います。ただ、便器の水で血が広がるため、出血量を自宅で正確に測ることはできません。量を数字に直そうとせず、便に筋状に付いた、血だけが出た、塊を伴った、という説明で十分です。
少量の血が一度だけ付いた場合も、処置後に渡された注意事項に沿った対応が必要です。説明がない、判断に迷う、再び血が出たという場合は、検査施設へ連絡してください。もともと痔がある方でも、検査後の出血を痔だけが原因と決めつけないことが大切です。[6]
出血が増える、短い間隔で血便を繰り返す、血の塊が出るときは、痛みがなくても受診を急ぐ状態です。冷や汗、動悸、立ちくらみ、顔色の悪さが加わる場合は、体内の血液量が減っている可能性もあります。立てないほどのふらつきや意識の異常は救急要請の目安です。[9]
検査中に止血を確認できても、帰宅後に切除部位から出血する場合があります。遅発性出血と呼ばれ、切除当日だけの問題ではありません。前述の比較試験も、切除後14日以内の出血を評価していますが、14日を過ぎれば出血を気にしなくてよいという意味ではありません。[2]
処置から日が空いたあとに出血した場合は、受診先へ切除した日を伝えると、今回の症状との関連を考える手がかりになります。血便が出た日だけでなく、検査日、処置の内容、薬を再開した日が分かると診療に役立ちます。
通電しないコールドスネアポリペクトミーは、小さなポリープなどで選ばれる切除法です。出血リスクを抑えられる対象がありますが、切除後の出血がなくなるわけではありません。切除方法にかかわらず、受診目安は症状に沿って考えます。[2][6]
抗血小板薬や抗凝固薬は出血の評価に関わる一方、中断すると脳梗塞などの血栓症につながる危険もある薬です。血便が出たから止める、検査が終わったからすぐ再開する、と自分だけで変更せず、服用の扱いを担当医に確認してください。[7]
薬の判断は、出血の有無だけでは決まりません。薬を使っている病気、薬の種類や組み合わせ、切除した病変の状態を合わせて決めるものです。飲み忘れや指示との行き違いがあったときも、その事実が分かると対応を考えやすくなります。
穿孔は、胃や腸の壁を貫く穴が生じる合併症です。消化管の内容物が外へ漏れると、腹膜炎などにつながる危険があります。大腸カメラ後の腹痛がすべて穿孔を意味するわけではありませんが、疑う症状があるときは診察と検査による評価が必要です。[3][8]
原因には、内視鏡の先端や操作による壁の損傷、腸を広げる際の圧力、治療で使う熱による損傷などがあります。腸の曲がり方、狭い部分、憩室、過去の腹部手術後の癒着なども、検査の進めやすさやリスクに関わる要素です。[3]
手術歴があるから検査を受けられない、と決まるものではありません。どの手術をいつ受けたか、以前の大腸カメラで途中までしか観察できなかったかなどの情報が、事前の判断に役立ちます。
検査後に腸内のガスで張りを感じる方はいます。軽い張りが排ガスとともに和らぐ経過と、持続して強くなる腹痛は区別が必要です。腹痛に発熱、強い張り、嘔吐が加わる場合は、穿孔を含めた評価の対象になります。[3][6]
痛む場所だけで穿孔かどうかは分かりません。動くと痛い、お腹を触られると強く痛む、張りが増えて吐く、といった変化も受診先へ伝える材料です。自宅でお腹を何度も強く押して確かめる必要はありません。
発熱がない、便に血が混じらない、ガスが少し出た、という一つの情報だけでは、穿孔を否定できません。症状の出方は損傷の部位や程度によって異なります。痛みが続く場合は、自己判断で下剤や浣腸を追加せず、検査施設へ連絡してください。[3]
穿孔は検査中に分かる例だけでなく、検査後の症状から見つかる例もあります。特に通電する治療で熱による損傷を受けた場合、時間が経ってから壁の傷みが明らかになる場合があります。検査直後に普段どおりだったことだけで、その後の症状を軽く見ることはできません。[3]
切除後には、明らかな穴がなくても、熱による腸の壁の炎症で腹痛や発熱が出る状態もあります。[3]症状が似ているため、ガス、炎症、穿孔の区別を患者さん自身でつけるのは困難です。受診の必要性は、病名を言い当ててから決めるものではありません。
便秘や下痢だけが気になるときの経過は、大腸カメラ後の便秘・下痢|ポリープ切除後の便秘薬と受診目安でも確認できます。ただし、強い痛みや発熱を伴う場合は、便通の変化として様子を見続ける状態ではありません。
胃カメラでも、生検部位などからの出血や、食道・胃・十二指腸の損傷、穿孔が生じる可能性があります。口からの検査か鼻からの検査かによって、注意する症状にも違いがあります。日本消化器内視鏡学会も、検査後の腹痛やタール便などは速やかな連絡が必要な症状としています。[5]
胃や十二指腸などからの出血は、真っ赤な血便だけでなく、黒く粘りのあるタール状の便として気づく場合があります。血を吐く、コーヒーかすのようなものを吐く場合も、消化管からの出血を考える症状です。出血部位や程度は見た目だけでは確定しません。[9]
検査後にこうした変化があれば、痛みが軽くても検査施設へ連絡してください。ふらつき、冷や汗、息切れなどを伴う場合は救急受診が必要です。食べ物や薬で便の色が変わる例もありますが、検査後の新しい黒色便を、自分だけでそれらのせいと決めないことが大切です。
内視鏡が通った刺激で、一時的なのどの違和感を覚える方がいます。軽い違和感が和らいでいる経過と、胸や首の強い痛み、息苦しさ、飲み込みにくさが増している経過は同じではありません。水分が飲めないほどの痛みや呼吸の異常は、早急な評価を要します。[5][8]
経鼻内視鏡では、鼻の粘膜に触れることで鼻出血が生じる場合があります。胃からの出血とは仕組みが違いますが、止まりにくい出血や、血を飲み込み続ける状態は連絡の対象です。鼻からの検査であることだけを理由に、すべての合併症が少ないとは判断できません。
検査中のえずきや吐き気への不安には、胃カメラが苦しい原因と楽に受ける工夫|嘔吐反射・鎮静剤の吐き気が関連します。検査中につらかった感覚と、帰宅後に新しく出た症状は、分けて伝えると経過が明確になります。
鎮静剤は、不安や検査中の苦痛を軽くする目的で使う薬です。効き方には個人差があり、呼吸が浅くなる、血圧が下がる、眠気が長く残るなどの反応が出る方もいます。眠れたかどうかだけでなく、呼吸や循環、回復の状態を確かめながら用いる必要があります。[4]
鎮静剤に関連した重篤な合併症や死亡例は、全国調査でも報告されています[1]。ただし、個別の事故について、報道や人の話だけから薬の影響や原因を断定することはできません。持病、行った処置、薬の使用状況などが分からない事例を、ご自身の検査へそのまま当てはめないことが必要です。
事前に役立つのは、睡眠時無呼吸、心臓や肺の病気、肝臓・腎臓の病気、過去の麻酔での体調変化といった情報です。普段の睡眠薬や抗不安薬、鎮痛薬も確認の対象。服用している薬が多い場合は、名前を記憶するよりお薬手帳が役立ちます。[4]
鎮静剤のあとに会話ができても、判断や反応が普段の状態へ戻っているとは限りません。眠気を自覚しにくい方でも、当日の運転や危険な機械操作は避けてください。自動車だけでなく、バイク、自転車も含まれます。[4][6]
検査前に送迎や付き添いの必要性を確認しておくと、帰宅時の混乱を減らせます。検査施設で休んだあともふらつく、立つと気分が悪い場合は、その場でスタッフへ伝えてください。予定していた帰宅手段を優先して無理に移動する必要はありません。
帰宅後の眠気が軽くなっていく経過と、呼びかけに反応しにくい状態は区別が必要です。呼吸がおかしい、強い息苦しさがある、意識がはっきりしない場合は、薬が抜けるのを待たず119番へ連絡してください。本人が連絡できないときは、周囲の方の対応が必要です。
検査後に咳や発熱が続く場合も、単なる眠気ではありません。胃の内容物などが気道へ入る誤嚥の可能性を含めて評価する症状です。薬への過敏反応でも息苦しさが出る場合があります。呼吸や意識に異常があれば、原因を自宅で判断せず救急受診してください。[4][5]
合併症を完全になくす方法はありませんが、持病や薬を共有し、前処置と帰宅後の指示を具体的に確認することは、検査の準備になります。以前問題なく受けた方でも、新しい病気や薬の変更があれば、今回の判断に必要な情報です。
大腸カメラの前処置で使う腸管洗浄薬などでも、吐き気や脱水が生じる場合があります。腎臓や心臓の病気がある方では、水分のとり方や薬の選択にも個別の配慮が必要です。[10]
強い腹痛や繰り返す嘔吐、便が出ないままお腹が強く張る状態では、予定量を無理に飲み切らず、内服を止めて検査施設へ連絡してください。飲めた量、最後に便が出た時点、腹痛や嘔吐の有無が連絡時の手がかりになります。自分で別の下剤を加えて調整することは避ける必要があります。
検査前に食べてしまった場合も、食べた内容と時点が分かれば、予定どおりに進められるかの判断材料になります。関連する案内は、検査前日に食べてしまったら|胃カメラ・大腸カメラへの対応で確認できます。
検査前に薬を調整する場合は、終わったあとの服用方法まで決めておく必要があります。検査施設と処方医で薬の扱いを判断するため、以前の検査で受けた説明を今回も使えるとは限りません。観察のみで終わった場合と、予定に加えて切除した場合では、確認すべき内容が変わります。[7]
薬の指示が分からないまま次の服用時刻を迎えそうな場合は、担当医に確認してください。確認先と説明書を薬と一緒に保管しておくと、行き違いを減らせます。
食事や飲酒、運動、入浴などの制限は、生検や切除の有無、処置の範囲によって異なります。胃カメラでは、のどの麻酔が残っている間の飲食にも注意が必要です。飲食を再開する条件と時点は、検査施設の指示に従ってください。[5][6]
ポリープ切除後に体調がよくても、傷の状態を自分で確認することはできません。飲酒や激しい運動を控える期間について、一般的な記事だけで短縮しないことが大切です。重い物を運ぶ仕事や遠方への移動の予定があれば、検査前に相談材料として伝えられます。
帰宅前に手元で確認したいのは、観察だけか、生検か、切除かという処置内容、生活上の制限、薬の再開方法、症状が出たときの連絡先です。説明を聞いたあとで分からなくなった部分は、そのままにせず確認できるよう、用紙を保管しておくと役立ちます。
検査後の出血や腹痛は、処置内容を把握している検査施設へ伝えるのが基本です。ただし、意識や呼吸の異常、大量出血、強い腹痛などの緊急症状がある場合は、施設からの返答を待ち続けず、救急受診を優先してください。
病名を自分で判断して伝える必要はありません。検査後であることを最初に伝え、次の情報が分かる範囲でそろうと、受診の急ぎ方や必要な準備を考えやすくなります。
検査結果の用紙やお薬手帳は、別の医療機関へ受診する場合にも役立ちます。出血の写真があれば参考になりますが、記録や持ち物の準備を優先して受診を遅らせる必要はありません。ふらつく方や鎮静剤を使った方は、ご自身で車を運転することはできません。
医療機関では、脈拍や血圧などの全身状態と症状を確認し、必要に応じて血液検査や画像検査などを行います。出血では、出血源や継続の有無を見ながら、内視鏡による止血、点滴、入院などを検討する流れです。症状と検査結果により、対応は変わります。[11]
穿孔が疑われるときは、CTなどで消化管の外の空気や炎症の広がりを確認します。穴の状態、見つかった時点、全身状態によっては内視鏡で閉じる処置や入院での保存的治療を選べる例もありますが、手術が必要な場合もあります。保存的治療は、自宅で様子を見るという意味ではありません。[8]
横浜駅前ながしまクリニックでは、胃カメラ・大腸カメラ、鎮静剤を使用した検査に対応しています。大腸ポリープは、適応があれば日帰りで切除しています。組織検査やポリープ切除を行った場合は、検査後の注意点を個別に説明します。
当院での検査・切除後に出血や腹痛がある場合は、当院へ電話で連絡してください。大量の出血にふらつきが伴う場合や、強い腹痛、意識・呼吸の異常がある場合は、救急受診が必要です。当院への受診案内は消化器内科、検査の案内は横浜の胃カメラと横浜の大腸カメラをご覧ください。
胃カメラと大腸カメラを含む全体の案内は、横浜の内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)|料金・当日対応に掲載しています。
生検や切除のあとに少量の血が混じる例はありますが、一律に様子を見てよいとは言えません。個別の注意事項を確認し、説明がない場合や判断に迷う場合は検査施設へ連絡が必要です。繰り返す、増える、ふらつく場合は受診を急ぐ目安になります。[6]
痛みがないことだけでは、出血の程度は判断できません。血便を繰り返す、血の塊が出る、冷や汗や立ちくらみがある場合は、痛みがなくても早急な対応が必要です。血便と全身状態を一緒に見ることが判断の助けになります。
検査後に症状が出て分かる例もあるため、終了直後だけの確認ではありません。特に切除後は、帰宅後に出た腹痛や発熱も連絡の対象です。痛みをガスのせいと決めるより、改善しているか、悪化しているかが受診を考える手がかりになります。[3]
鎮静剤を使わない場合でも、内視鏡の操作や生検・切除に伴う出血、穿孔などの可能性は残ります。薬による負担と検査の受けやすさは別の論点です。持病や過去の検査経験をもとに、鎮静剤を使うか、どの方法で受けるかを検討します。[4][6]
今回も伝える必要があります。前回以降に増えた薬、受けた手術、診断された病気は、検査や処置の判断に関わる情報です。過去に問題がなかったことも参考になりますが、現在の体調や予定している処置と合わせて判断するものです。
便潜血陽性や続く血便など、検査が必要と考えられた理由と、今回の検査で行う予定の処置を聞くところから始められます。観察だけなのか、病変があれば生検や切除もするのかで説明は異なります。受ける利益とリスクを、持病や薬も含めて具体的に相談できると判断しやすくなります。
[1] 日本消化器内視鏡学会.消化器内視鏡関連の偶発症に関する第7回全国調査報告2019〜2021年までの3年間.2024.
[2] Chang LC, et al. Cold Versus Hot Snare Polypectomy for Small Colorectal Polyps: A Pragmatic Randomized Controlled Trial. Ann Intern Med. 2023.
[3] de’Angelis N, et al. 2017 WSES guidelines for the management of iatrogenic colonoscopy perforation. World J Emerg Surg. 2018.
[4] 日本消化器内視鏡学会・日本麻酔科学会.内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版).2020.
[5] 日本消化器内視鏡学会.上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸内視鏡)と治療.
[6] 日本消化器内視鏡学会.大腸内視鏡検査と治療.
[7] 日本消化器内視鏡学会.血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいるのですが、内視鏡検査は受けられますか?
[8] Paspatis GA, et al. Diagnosis and management of iatrogenic endoscopic perforations: ESGE Position Statement – Update 2020. Endoscopy. 2020.
[9] NIDDK(米国国立糖尿病・消化器病・腎疾病研究所).Symptoms & Causes of GI Bleeding.
[10] Hassan C, et al. Bowel preparation for colonoscopy: ESGE Guideline – Update 2019. Endoscopy. 2019.
[11] NIDDK.Treatment for GI Bleeding.
更新日 2026-10-23
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