2025年05月13日
胃カメラ前日の食事は、当院では21時までに済ませるようご案内しています。その後は食事を控え、検査当日の飲水と薬は予約時の指示に従ってください。胃カメラ自体は5〜10分程度が目安ですが、来院から帰宅までには準備や検査後の休憩も必要です。
横浜で胃カメラを受ける予定があり、食事の支度や仕事の調整に迷っている方へ。前日から帰宅後までに確認したい内容を、早見表にしました。検査方法や受診の案内は、当院の胃カメラ検査ページでも確認できます。
| 気になること | 基本の目安 | 個別に確かめる点 |
|---|---|---|
| 前日のご飯は何時まで? | 当院では夕食を21時までに終了 | 胃の手術歴や、以前に食べ物が残った経験 |
| 当日の水と薬 | 飲水と服薬の指示は別々に確認 | 水の量・終了時刻、薬ごとの服用可否 |
| 検査は何分で終わる? | 観察そのものは5〜10分程度 | 受付、準備、休憩、説明、会計までの時間 |
| 鎮静剤を使う場合 | 検査後は30分〜1時間ほど休憩 | 回復に個人差があり、当日の運転は不可 |
| 胃カメラが苦手 | 経鼻・経口、鎮静剤の使用を相談 | 以前つらかった場面、鼻の状態、持病 |
| 費用を知りたい | 保険診療と健診目的では扱いが異なる | 生検などの追加検査と自己負担割合 |
| 健診で精密検査を勧められた | 結果表を持参して外来へ | 指摘された部位、以前の検査結果 |
表の時間は検査や休憩それぞれの目安です。食事を指定どおりに終えたことだけで、当日の検査実施が決まるわけではありません。体調、薬、検査内容も合わせて判断します。

胃カメラの前日は何時まで食べてよい?夕食と水分の準備
21時までに食べ終え、夜食を足さない
当院の夕食の目安は21時までです。食べ始める時刻ではなく、食べ終える時刻と考えると準備しやすくなります。日本消化器内視鏡学会も、前日の夕食は消化に良いものを21時までにとり、その後は検査終了まで食事を控えるよう案内しています[1]。
夕食を早く済ませても、寝る前にパンや菓子を足すと、最後に食べた時刻が変わります。帰宅が遅くなると分かっている日は、夕食をとれる時間を先に確保するのが現実的です。空腹を見越して、終了時刻ぎりぎりに大量に食べることも避けたいところです。
胃の中に食べ物が残ると、粘膜の色や小さな変化を観察しにくくなります。時間を置く目的は、単に空腹になることではなく、胃の内側を見やすい状態にすること。胃の手術を受けた方や、過去の検査で食べ物が残っていた方は、食事の内容や制限時間を個別に調整する場合があります[2]。
夕食は量と調理法にも目を向ける
前日の夕食には、おかゆや軟らかく煮たうどんなど、消化に配慮した軽い食事が候補です。脂の多い食事は胃から排出されるまでの時間が長くなる場合があるため、揚げ物や大盛りの食事は控えめにするのが基本です[11]。食物アレルギーや持病による食事制限がある方は、普段の制限も踏まえた選択が必要です。
胃カメラと大腸カメラを同じ日に受ける方は、大腸の前処置に合わせた食事の指示が優先されます。胃カメラ単独の場合と準備が違うため、同日検査の案内に沿った献立が必要です。
水・お茶と、牛乳や食事代わりの飲料は別
食事を控えることと、水を一切飲まないことは同じではありません。当院では前日の夜間も水やお茶の摂取が可能です。一方、当日の飲水を終える時刻や量は、検査の予定や体調に合わせた案内になります。
牛乳、乳入りの飲み物、果肉入り飲料などを、水と同じ扱いで飲むことはできません。液体でも食事に相当する成分を含みます。水分の制限がある心臓・腎臓の病気の方も含め、飲んでよい種類・量・終了時刻を予約時に確認してください[1,3]。
検査開始が遅い時間だからといって、朝食や昼食を自己判断で追加しないでください。飲水の指示は、他の施設の説明や以前受けた別の検査の条件をそのまま当てはめられません。受け取った案内が手元にない場合は、予約先への確認が必要です。
食べてしまった、飲んでしまった場合
指定された時刻を過ぎて食べた場合や、当日に牛乳などを飲んだ場合は、何を・どのくらい・何時にとったかを、検査前に医師・スタッフへ伝えてください。少量だから問題ないと判断せず、事実を伝えることが先です[11]。
実施できるかは食べた内容と時間、検査の必要性などで異なり、延期になる場合もあります。水を大量に飲んで流したり、自分で吐いたりして帳尻を合わせる方法は適切ではありません。
前日・当日の胃薬や持病の薬はどうする?
胃カメラのために、普段の薬を全部止める必要があるわけではありません。続ける薬、調整が必要な薬、服用時刻を決める薬があり、判断には薬の名前と検査の目的が必要です。お薬手帳を用意し、処方薬だけでなく市販薬やサプリメントも事前に申告してください[1,3]。
胃薬は前日と当日を分けて確認する
胃薬という呼び方だけでは、前日も飲んでよいか、検査当日の朝はどうするかを決められません。胃酸を抑える薬、粘膜を保護する薬、胃の動きを調整する薬など、内容が異なるためです。継続中の治療と、胃カメラで何を確認する予定かを踏まえて指示を受けます。
ピロリ菌の検査や除菌後の確認も予定している場合は、その予定も伝えると薬の扱いを確認しやすくなります。胃カメラだけの日と、別の検査を組み合わせる日で、同じ指示になるとは限りません。前日に飲み忘れた分を検査当日に一度に飲むなど、独自の調整は避ける必要があります。
| 薬の種類 | 確認したい内容 | 自己判断で避けたいこと |
|---|---|---|
| 胃薬 | 前日と当日の服用、追加検査の予定 | 胃薬という理由だけで一律に中止 |
| 血圧・心臓の薬 | 当日飲む薬と時刻、飲むための水の量 | 絶食だからと全て休薬 |
| 糖尿病の飲み薬・注射 | 食事をとらない間の調整と低血糖時の対応 | 食事なしで普段と同じ使い方を続ける |
| 血を固まりにくくする薬 | 薬の種類・数、生検の予定、処方医の指示 | 出血が心配という理由だけで休薬 |
| 市販薬・サプリメント | 成分、使用量、最後に使った時刻 | 処方薬ではないので申告不要と考える |
この表は休薬を決めるための一覧ではなく、医師に確認する内容です。薬の写真や説明書があれば、お薬手帳に載っていない薬も伝えやすくなります。
糖尿病の薬と、血を固まりにくくする薬
糖尿病の薬やインスリンを使用している方では、食事を抜くことで低血糖の危険が増す場合があります。逆に、必要な薬を勝手に中止することにも危険があるため、検査前に個別の計画が必要です。冷汗、手の震え、強い空腹感などが出たときの対応も、主治医と確認してください[4]。
低血糖が疑われる場合は、検査のために我慢せず、主治医から受けている低血糖時の指示を優先してください。意識がはっきりしない場合は、周囲の方が救急要請をし、口から無理に飲食させない対応が必要です。準備に関する相談内容は、糖尿病の薬と内視鏡検査の記事でも確認できます。
抗血栓薬は、血栓を防ぐために使う薬です。中止によって脳梗塞や心筋梗塞などの危険が高まる方もいるため、検査だけを理由に自己判断で止めないでください。観察だけなのか、生検や治療を予定するのかによって扱いが変わり、処方医と内視鏡を担当する医師が判断します[5]。
胃カメラは何分で終わる?検査時間と滞在時間
5〜10分は観察そのものの目安
当院で案内している胃カメラ自体の所要時間は、5〜10分程度です。この時間には、受付から検査までの準備、鎮静剤を使った後の休憩、説明や会計は含みません。胃カメラはすぐ終わると聞いていても、同じ時間で帰宅できるという意味ではありません。
観察する内容や生検の有無によって、検査にかかる時間は前後します。長くかかったから病気が重い、短かったから異常がない、と時間だけで結果は判断できません。検査終了時刻を厳密に決めて仕事や送迎を組むより、前後にも余裕を持たせた予定が適しています。
| 来院後の段階 | 行うこと | 時間の考え方 |
|---|---|---|
| 受付・検査前の確認 | 体調、食事、内服薬、検査方法を確認 | 確認事項や待ち時間で異なる |
| 検査の準備 | 挿入方法に合わせた麻酔など | 観察時間とは別に必要 |
| 胃カメラ | 食道・胃・十二指腸を観察、必要に応じ生検 | 当院では5〜10分程度が目安 |
| 鎮静剤使用後の休憩 | 眠気やふらつきなど、回復を確認 | 当院では30分〜1時間ほどが目安 |
| 帰宅前の案内・会計 | 飲食や活動の注意点、結果説明の予定を確認 | 休憩終了と帰宅時刻は同じではない |
鎮静剤の効き方や回復の速さには個人差があります。休憩が目安より長く必要な方もいるため、全体の滞在時間を検査時間と休憩時間だけの足し算で決めることはできません[6]。
仕事や家族の送迎は、帰宅後まで含めて調整する
鎮静剤を使う予定がある場合は、検査直後の出勤や大事な会議を組まない予定が適しています。帰宅の許可が出ることと、注意力を要する仕事ができることは別です。運転業務、機械の操作、重要な契約などは、薬の影響を考えて調整が必要になります[7]。
鎮静剤を使わない場合でも、喉の麻酔や生検の有無、体調によって検査後の過ごし方は異なります。仕事復帰を優先するために、苦手な検査方法を無理に選ぶ必要はありません。診察時に仕事内容や帰宅手段まで伝えると、検査方法と当日の予定を一緒に検討できます。
事前診察から検査当日までの流れ
まず相談してから検査方法を決められる
当院の胃カメラは、事前に外来を受診し、診察時に検査日を決める流れです。胃痛や胸やけ、健診結果などを確認したうえで、胃カメラの必要性や方法を検討します。経鼻にするか、鎮静剤を使うかを、自分だけで決めてから受診する必要はありません。
診察で役立つのは、いつから症状があるか、食事と関係するか、薬で変化したか、体重や便の色が変わったかという情報です。過去の内視鏡でつらかった場合は、喉を通るとき、鼻に入れるとき、検査後の眠気など、困った場面まで伝えると方法を考える手がかりになります。
持参するものは、お薬手帳、健診結果表、以前の検査結果や紹介状などです。保険資格を確認するための持ち物も、受診前に確認が必要になります。受診方法と検査の案内は、消化器内科と胃カメラ検査の案内に掲載しています。
当日は体調と、実際に飲食・服薬した内容を確認
検査前には、最後の食事、飲水、薬の使用状況などを確かめます。発熱、咽頭痛、咳、吐き気などがある場合も、いつからかを伝える必要があります。予約が入っていても、その日の状態に応じて検査を延期する場合があります[1]。
一般的な胃カメラでは、胃の中を観察しやすくする薬や、喉・鼻の局所麻酔などを用い、横向きの姿勢で検査を受けます。経口ではマウスピースをくわえ、経鼻では鼻から内視鏡を挿入する方法です。薬や準備の順番は検査方法や施設によって異なります[3]。
検査中に苦しさがある場合は、無理に耐えずスタッフに伝えてください。声を出しにくい場合の合図を検査前に確認しておくと、不安を伝える手段になります。呼吸や姿勢は、担当するスタッフの声かけに合わせるのが基本です。
当日、予約なしで受けたい場合
当院では当日の内視鏡検査の相談にも対応していますが、診察を受けられることと、その日に胃カメラを実施できることは別です。検査枠、食事の状況、持病、症状などを踏まえて医師が判断します。緊急の検査を希望する場合は、来院前に電話で相談してください。
空腹で行けば検査を受けられるとは限りません。予約の有無だけでなく、検査前に必要な確認を済ませられるかも関係します。吐血や強いふらつきなどがある場合は、通常の外来予約を待つより救急での評価が優先です。
胃カメラが苦しいと感じる方へ:経鼻・経口と鎮静剤
胃カメラの苦しさは、喉の反射、鼻の通り、検査への不安などによって違います。当院は経鼻・経口の両方に対応し、希望に応じて鎮静剤を使用する方法も選択できます。どの方法が合うかは、体質と検査目的を踏まえた相談になります。

経鼻・経口は入口の違い、鎮静剤は薬の選択
鼻から入れるか口から入れるかと、鎮静剤を使うかどうかは、別の判断です。経口だから鎮静剤が不可欠ということではなく、経鼻でも不快感がないとは限りません。以前の検査で何がつらかったかをもとに、それぞれの利点と注意点を考えます。
| 方法 | 特徴 | 留意点 |
|---|---|---|
| 経鼻内視鏡 | 舌の付け根に触れにくく、嘔吐反射を抑えやすい。口がふさがらず会話がしやすい | 鼻の痛みや鼻出血の可能性。鼻が狭い場合は経口への変更を検討 |
| 経口内視鏡 | 口から挿入し、観察や生検を行う。鼻が通りにくい方でも選択肢になる | 喉の反射やむせる感覚がつらい方もいる |
| 鎮静剤を使用 | 緊張や不安、検査の苦痛を和らげる目的で使用 | 呼吸・血圧への作用、回復に必要な時間、当日の運転制限 |
生検は経口だけの検査ではなく、経鼻でも必要に応じて行えます。見え方や使える器具は機器によって異なるため、入口の違いだけで診断の良し悪しは決まりません。鼻の病気や鼻血が出やすい体質についても、事前に伝えることが判断材料になります。
喉の麻酔と、眠気を伴う鎮静剤の違い
喉や鼻の局所麻酔は、その部分の感覚を鈍くして挿入時の刺激を和らげるためのものです。点滴や注射から使う鎮静剤は、不安や緊張を軽減する目的があります。胃カメラの麻酔という言葉には両方が含まれるため、どちらを指しているかを分けて考えると分かりやすくなります。
鎮静剤で眠る方もいますが、ぼんやりした状態で検査を受ける方もおり、眠りの深さや記憶の残り方は一定ではありません。全身麻酔と同じ状態を全員に作るという意味でもありません。日本消化器内視鏡学会も、鎮静には苦痛や不安を減らす利点と、呼吸や血圧などに関するリスクがあると説明しています[6]。
鎮静剤によって呼吸が弱くなる、血圧が下がる、眠気やふらつきが長く残る場合があります。心臓・呼吸器・肝臓・腎臓の病気、睡眠時無呼吸、薬のアレルギーなどは事前評価に関わる情報です。妊娠中・授乳中の方も、検査の必要性と薬の選択を含めて相談する必要があります[6,7]。
検査後の食事・仕事・運転はいつから?
飲食は喉の麻酔が残っていないか確認してから
当院の経口内視鏡では、検査後1時間程度は喉の麻酔が効いた状態になるため、1時間以上経過してから飲食を再開する案内です。ただし、時間だけで決めず、検査後に受けた個別の指示に従う必要があります。麻酔が残る間は、飲み込みにくさや誤嚥に注意が必要です。
飲水が許可されたら、少量の水でむせないか確かめてから食事に進む方法が基本です。生検の有無や体調によって食事の注意点も変わります。経鼻で受けた場合も、自己判断で直後から食べるのではなく、飲食を再開する目安の確認が必要になります[3]。
鎮静剤を使った日は車・バイク・自転車を運転しない
鎮静剤を使用した当日は、車・バイク・自転車の運転はできません。自分では目が覚めたと感じても、薬の影響が残る方がいます。公共交通機関や家族による送迎など、自分で運転しない帰宅手段を用意してください[6]。
使うかどうか未定の段階でも、運転せず来院する予定にしておくと、検査方法を相談しやすくなります。鎮静剤を使わなければ全ての活動に制限がない、というわけでもありません。ほかに使用した薬や処置の内容、ふらつきの有無を踏まえた判断が必要です[1]。
生検を受けた後は、飲酒や運動にも注意する
生検は、粘膜の一部を採取して顕微鏡で調べる検査です。生検をしただけで、がんと決まったわけではありません。炎症や病変の性質を確かめるためにも行います[8]。
当院では生検を行った場合、当日の飲酒を避け、激しい運動や長時間の入浴、サウナも控えるようご案内しています。生検結果は後日ご来院いただいた際に対面で説明します。目的や結果までの流れは、胃カメラの生検についての記事に掲載しています。
帰宅後に吐血、黒くタール状の便、強まる腹痛や胸痛、息苦しさ、発熱などがある場合は、検査先へ速やかに連絡してください。息苦しさが強い、意識が遠のく、立てないほどふらつく場合は救急要請が必要です。通常の検査後の違和感と決めつけず、症状の強さと変化を見ます[8]。
健診で精密検査を勧められたときと、胃カメラの費用
健診結果表を持参し、指摘内容を確かめる
当院では、健康診断や人間ドックで胃の精密検査を勧められた方の相談にも対応しています。通常の外来で結果や症状を確認し、検査の方針を検討する流れです。結果表があれば、どの検査で何を指摘されたかを医師が確認できます。
要精密検査は、がんが確定したという意味ではありません。ただし、自覚症状がないことを理由に精密検査を省略することも適切ではありません。国立がん研究センターは、胃がん検診で精密検査が必要と判定された場合、症状の有無によらず精密検査を受けるよう案内しています[9]。
胃部X線検査で異常を指摘された場合は、胃カメラで粘膜を直接観察し、必要に応じて生検で確かめます。前回の結果との比較も診療の手がかりです。受診前の疑問は、バリウム検査で要精密検査となった場合の記事も参考になります。
費用は検査の目的と追加内容で変わる
症状や健診の異常をもとに、医師が診療上必要と判断して行う胃カメラは、保険診療として扱われます。症状のない方が健康確認のために受ける健診・人間ドックは、原則として自費です。同じ胃カメラでも、受ける目的によって会計の扱いが異なります。
保険診療での負担額は、自己負担割合や診察、追加する検査によって変わります。生検やピロリ菌検査を行うかどうかも確認したい項目です。費用の確認先は、当院の内視鏡検査の料金・当日対応の案内です。
予定を立てる際は、検査そのものの費用だけなのか、診察や組織検査の費用まで含むのかを確かめると、見積もりの受け取り方が変わります。胃カメラと大腸カメラを同日に行う場合も、それぞれの検査と処置による確認が必要です。金額だけを先に固定せず、予定している検査内容に合わせて確認するのが基本になります。
横浜市の胃がん検診は当院では実施していない
当院は横浜市の胃がん検診の実施医療機関ではありません。当院での保険診療の胃カメラや、人間ドックで受ける胃カメラとは、制度が異なります。市の検診を希望する場合は、横浜市がん検診サイトの対象条件と実施医療機関の案内を確認する必要があります。
胃がん検診は一般に、50歳以上を対象に2年に1回、胃内視鏡検査または胃部X線検査を受ける仕組みです[9]。胃の痛み、食欲低下、食べ物のつかえなどがある方は、検診の対象年齢や次の検診時期を待たずに診療としての受診が必要です。検診で問題がなかった後でも、新しく出た症状は別に考えます。
予約を待ってよいか迷うときの受診目安
胃カメラの準備中でも、出血や急な体調悪化があれば、予約日まで待つ必要はありません。胃や食道からの出血では、吐血や黒い便に加え、ふらつき、息切れ、冷汗などが現れる場合があります[10]。
| 区分 | 状態の目安 | 受診の考え方 |
|---|---|---|
| 早めに受診 | 吐血、タール状の黒い便、強い腹痛、繰り返す嘔吐。出血に冷汗やふらつきを伴う | 当日中の評価が必要。大量の出血、意識の異常、立てないほどのふらつきは救急要請 |
| 近いうちに相談 | 続く胃痛・胸やけ・胃もたれ、食事のつかえ、体重減少、貧血の指摘、健診で要精密検査 | 症状の強さや健診の指摘に応じて受診日を決める。食事が通らないほどなら早急な受診 |
| 様子を見てよい目安 | 軽い一時的な胃もたれが改善し、食事や水分がとれ、出血や体重減少などがない | 短期間の経過観察。長引く・繰り返す場合は相談。指示済みの精密検査は省略しない |
血を吐く、黒い便が出る、出血にふらつきが伴う場合は、予約を待たずに受診してください。意識がぼんやりする、強い息苦しさがある、立てない場合は救急要請が必要です。食事をとった直後でも、受診を遅らせる理由にはなりません。
胃カメラの準備でよくある質問
高血圧だと胃カメラが中止になるのはなぜ?
高血圧という病名だけで、胃カメラが受けられなくなるわけではありません。当日の血圧だけでなく、胸痛や息苦しさなどの症状、持病、内服状況を踏まえて、予定どおり行えるかを判断します。全身状態の確認を優先し、延期や別の医療機関での評価が必要となる場合があります[1,7]。
血圧を下げるために薬を余分に飲んだり、絶食だからと普段の薬を止めたりせず、検査前に服用方法を確認してください。家庭で記録している血圧や、当日に飲んだ薬の情報は判断の助けになります。一律の数値だけで中止・実施を決めることはできません。
胃カメラで分かることと、分からないことは?
胃カメラは、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。逆流性食道炎、潰瘍、ポリープ、がんが疑われる病変などを調べ、必要なら組織を採取して確認します。一方、胃カメラだけで大腸や胆のう、膵臓まで調べられるわけではありません。
目立つ異常がなくても、症状の原因が全て否定されたことにはなりません。症状の経過と検査結果を合わせ、ほかの検査や治療が必要かを検討します。どの検査が必要か決まっていない段階でも、消化器内科で相談できます。
大腸カメラも同日に受けたい
当院では胃カメラと大腸カメラの同日検査に対応しています。大腸カメラには腸をきれいにする前処置が必要なので、胃カメラだけの食事案内で準備を終えないことが大切です。検査内容と前処置は、大腸カメラ検査の案内で確認できます。
鎮静剤が怖いので、使わずに受けたい
当院では鎮静剤を使わない胃カメラも選択できます。不安が副作用についてなのか、眠る感覚なのか、帰宅後の予定なのかで、確認したい内容は変わります。経鼻・経口の選択や局所麻酔を含め、診察時に相談することが可能です。
予約前に確認しておくとよいことは?
検査日だけでなく、食事を終える時刻、当日の水と薬、鎮静剤を使うか、帰宅手段まで確認できると準備が具体的になります。結果説明の予定や、仕事に関する制限も確認したい内容です。予約した時点から薬が変わった場合は、その変更も検査先に伝える必要があります。
横浜駅前ながしまクリニックでの胃カメラ相談
横浜駅前ながしまクリニックは、横浜駅から徒歩約3分の内科・消化器内科のクリニックです。経鼻・経口の胃カメラ、希望に応じた鎮静剤の使用、ピロリ菌の検査・除菌に対応しています。特殊光観察を用いた内視鏡検査も行っています。
健診結果の相談や、胃痛・胸やけなどの診療では、症状と持病を踏まえて検査を検討します。緊急の内視鏡検査についても相談を受けていますが、当日の実施は症状や予約状況などによる判断です。検査方法・受診の案内は当院の胃カメラ検査ページをご覧ください。
参考文献
- [1] 日本消化器内視鏡学会.胃内視鏡検査の受け方について.
- [2] 日本消化器内視鏡学会.胃内視鏡検査の前にはどんな準備が必要ですか?.
- [3] 日本消化器内視鏡学会.上部消化管内視鏡検査と治療.
- [4] NIDDK(米国国立糖尿病・消化器病・腎疾病研究所).Low Blood Glucose(Hypoglycemia).
- [5] 日本消化器内視鏡学会.抗血栓薬を飲んでいる場合の内視鏡検査.
- [6] 日本消化器内視鏡学会.内視鏡検査で鎮静薬を使用することのよい点と悪い点.
- [7] Sidhu R, et al.British Society of Gastroenterology guidelines on sedation in gastrointestinal endoscopy.Gut.2024.
- [8] NIDDK.Upper GI Endoscopy.
- [9] 国立がん研究センター がん情報サービス.胃がん検診について.
- [10] NIDDK.Symptoms & Causes of GI Bleeding.
- [11] 米国麻酔科学会.Practice Guidelines for Preoperative Fasting(検査・手術前の絶食に関する指針).Anesthesiology.2017.
医学監修:横浜駅前ながしまクリニック 院長 長島周平(内科・消化器内科/日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会認定 消化器病専門医)
更新日 2026-10-16
