性感染症(STD)
性感染症(STD)
「もしかして性病かもしれない」と思っても、婦人科を受診するのは恥ずかしい、パートナーに知られたくない、そもそも何科に行けばいいのか分からない。そう感じて受診をためらう方は少なくありません。性感染症(STD/STI)の多くは自覚症状がはっきりしないまま進行することがあります。
横浜駅前ながしまクリニックの婦人科では、女性医師(副院長・長島麻子)が診察を担当しています。デリケートな内容であることを理解したうえで、検査の流れを事前にご説明しながら進めますので、気になる症状や心当たりのある行為がある方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
性感染症とは、性行為(腟性交・肛門性交・オーラルセックスなど)や体液・血液を介してうつる感染症の総称です。クラミジア、淋菌感染症(淋病)、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどが代表的な疾患として知られています。
厚生労働省の性感染症に関する情報提供ページでは、性感染症について「症状がなくても感染している可能性もある」ため注意が必要だと案内されています[参考文献1]。特に梅毒は近年急増しており、2022年の報告数は2014年と比較して男性が約6.8倍、女性が約12倍に増加したとされています[参考文献1]。
女性の場合、クラミジアや淋菌感染症は自覚症状に乏しいまま経過することが多いと報告されており[参考文献2・3]、気づかないうちに感染が進んでしまうケースもあります。将来の妊娠やパートナーの健康を守るためにも、心当たりがある場合や不安がある場合は、検査を検討することをおすすめします。
クラミジア・トラコマティスという細菌への感染によって発症します。女性は感染しても自覚症状に乏しいことが多く、放置すると子宮頸管炎、骨盤内付属器炎(PID)、肝周囲炎、不妊の原因になることもあります[参考文献2]。検査は腟や子宮頸管から綿棒でおりものを採取して行い、治療は抗生剤が基本です。当院では3週間後の再検査を必須としています。
淋菌という細菌が原因の感染症で、女性は自覚症状が乏しいことが多いとされています[参考文献3]。放置すると、骨盤内炎症性疾患や卵管性不妊、子宮外妊娠、慢性骨盤痛の原因になることがあります[参考文献3]。検査はおりものの採取を行い、治療は抗生剤による治療になります。当院では3週間後の再検査をおすすめしています。
トレポネーマという細菌の感染によって発症する性感染症です。感染後、数週間ほどで初期硬結・硬性下疳などの限局性の病変が出現する第1期を経て、数週間〜数か月かけて全身に発疹が広がる第2期へ進行することがあります[参考文献4]。検査は血液検査で行い、治療は抗生剤が基本です。
性器に単純ヘルペスウイルス(HSV)が感染して起こる疾患です。初感染時は2〜21日ほどの潜伏期間を経て、発熱・全身倦怠感・強い痛みなどを伴いながら多発性の水疱・潰瘍が急激に現れることが多いとされています[参考文献5]。治療には抗ウイルス薬を使用します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こる性感染症です。感染から発症までの潜伏期間は数週間〜3か月程度とされています[参考文献6]。当院では軟膏による治療のみ行っており、レーザー治療や手術などには対応しておりません。いぼが大きい場合や数が多い場合は、連携している医療機関をご紹介します。
尖圭コンジローマの原因となる低リスク型HPVと、子宮頸がんの原因となる高リスク型HPVは異なります。子宮頸がんについては当院の「子宮頸がん」のページもご参照ください。
クラミジア・淋菌感染症の診断に用います。経腟から綿棒でおりものを採取します。
梅毒などの診断に用います。必要に応じて他の項目も併せて調べます。
尖圭コンジローマ、性器ヘルペスの水疱・潰瘍などは視診で診断できることが多く、必要に応じて追加の検査を行います。
検査結果が出るまでの日数は検査項目によって異なります。具体的な日数・料金はお電話・受診時にご確認ください。感染してから検査で正確に検出できるようになるまでには一定の期間(潜伏期間・ウィンドウ期)が必要な場合があります。心当たりのある行為から日が浅い場合は、検査のタイミングについても医師にご相談ください。
おりものの変化はあるが性感染症かどうか判断がつかない方は、当院の「おりものの異常・膣炎」ページもご参照ください。
多くの性感染症は、パートナーの一方だけを治療しても、パートナーが感染したままだと再度感染してしまう(ピンポン感染)ことがあります。感染が分かった場合は、パートナーにも検査・治療を受けていただくことをおすすめします。
低用量ピルは避妊目的で使われることがありますが、性感染症を予防する効果はありません。性感染症の予防にはコンドームの使用が大切です。低用量ピルについては当院の「低用量ピル」のページもご参照ください。
症状がなくても検査を受けたほうがよいですか。
性感染症は自覚症状が乏しいまま進行することが少なくありません。特にクラミジアや淋菌感染症は、女性では自覚症状がないまま経過することが多いと報告されています[参考文献2・3]。心当たりのある行為があった方や、パートナーの感染が分かった方は、症状がなくても検査を検討することをおすすめします。
パートナーに知られずに受けられますか。
医師・スタッフには守秘義務があり、受診の事実やカルテの内容がご本人の同意なく第三者(パートナーを含む)に伝わることはありません。通常の保険診療・自費診療と同様の体制で対応しますので、まずはご自身の状態を確認することを優先していただければと思います。ご家族の扶養に入っている保険証を使う場合の医療費通知など、当院の管理外の要因についてはケースにより異なるため、心配な点があれば受診時にご相談ください。
結果は何日でわかりますか。
検査項目によって異なります。具体的な日数はお電話・受診時にご確認ください。また、感染してから検査で正確に検出できるようになるまでに一定の期間(ウィンドウ期)が必要な場合があるため、心当たりのある行為から日が浅い場合は、検査のタイミングについても医師にご相談ください。
保険は使えますか。
一般的には、何らかの症状があり医師が検査・治療が必要と判断した場合は保険診療の対象となることが多く、症状がない状態で任意に受ける検査は自費診療となるのが一般的な考え方です。当院における実際の取り扱い・料金はお電話・受診時にご確認ください。
パートナーも治療が必要ですか。
クラミジアや淋菌感染症など多くの性感染症は、片方だけを治療してもパートナーが感染したままだと再度感染してしまうことがあります。感染が分かった場合は、パートナーにも検査・治療を受けていただくことをおすすめします。
放置するとどうなりますか。
感染症の種類によって異なりますが、放置すると症状が進行し、合併症につながることがあります。厚生労働省の情報提供ページでは「淋菌感染症、性器クラミジア、尖圭コンジローマは、精巣や子宮・卵巣の病気、不妊や流産・早産の原因になることもあります」と案内されています[参考文献1]。また、梅毒については「心臓や血管の病気、認知症のような脳障害、神経まひ、失明もあります」とされています[参考文献1]。これらはあくまで放置した場合に起こりうるリスクであり、早期に検査・治療を受けることで防げることも多いため、過度に不安にならず、気になる場合はまず検査を受けることをおすすめします。
どのような検査をしますか。痛みはありますか。
主に、経腟からの綿棒によるおりものの採取や、血液検査を行います。婦人科の内診に近い流れになりますが、当院では女性医師が担当し、検査前に流れをご説明しながら進めますので、内診が初めての方もご相談ください。
生理中でも検査を受けられますか。
経腟からの検査は月経中だと採取や判定に影響が出る場合があるため、可能であれば月経終了後の受診が望ましい場合があります。ただし症状が強い場合や、当院での具体的な対応は、お電話・受診時にご確認ください。

副院長の長島麻子です。学生さんの不正出血・生理痛などの月経トラブルや、働く女性の子宮筋腫・子宮内膜症、PMS、子宮頸がん検診、ピルのご相談、更年期のお悩みまで、どんなライフステージでも「あなたらしく笑顔で過ごせる毎日」をサポートしたい。そんな想いで、私は診察室に立っています。
「ちょっと気になる」「誰に相談すればいいかわからない」「女性の産婦人科の先生、レディースクリニックにかかりたい」。そんなときはいつでも当院にお越しください。よろしくお願いいたします。
横浜駅前ながしまクリニック 副院長 長島麻子
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