子宮頸がん
子宮頸がん
「子宮頸がん検診で引っかかった」「HPV陽性と言われた」——健康診断や人間ドックの結果を見て、不安になって検索された方も多いのではないでしょうか。子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というありふれたウイルスの感染が主な原因となるがんで、以前は40〜50代に多いとされていましたが、近年は20〜30代の若い世代でも増えていることが指摘されています[参考文献2]。
一方で、子宮頸がんは検診とワクチンという2つの方法で予防・早期発見がしやすいがんでもあります。当院では女性医師による子宮頸がん検診、および定期接種のHPVワクチンに対応しています。横浜駅きた西口から徒歩約3分というアクセスのよさを活かし、無理のない通院で検診・相談をしていただけます。
子宮頸がんは、子宮の入り口部分(子宮頸部)にできるがんです。国内では毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3,000人が亡くなっていると報告されています[参考文献2]。かつては40〜50代の発症が中心でしたが、近年は20〜30代の若い世代でも罹患する方が少なくなく、妊娠・出産を考える年代での発症が目立つ点が課題として指摘されています[参考文献1・2]。
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です[参考文献2]。HPVは性交渉によって感染するありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性であれば一生のうち一度は感染する可能性があるとされています[参考文献1・2]。感染してもその多くは免疫の働きで自然に排除されますが、一部の方では感染が長期間持続し、CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)などの前がん病変を経て、数年以上かけて子宮頸がんに進行することがあります[参考文献1・2]。
「若いから大丈夫」「症状がないから大丈夫」とは言い切れない病気ですが、進行の過程がゆっくりであることが多いため、検診による早期発見と、ワクチンによる予防の両方が有効とされています[参考文献1・2]。
子宮頸がんになる前の状態であるCIN(前がん病変)の時期には、多くの場合、おりものの変化や出血、痛みといった自覚症状がありません[参考文献1]。がんが進行してから不正出血やおりものの異常といった症状が現れることもありますが、症状が出るのを待ってから受診したのでは、発見が遅れてしまう可能性があります。
そのため、症状がなくても定期的に検診を受けることが推奨されています。日本産科婦人科学会も「20歳を過ぎたら、不正性器出血といった症状がなくても、国や自治体が定めた方法で子宮頸がん検診を受けましょう」と案内しています[参考文献2]。
当院では、横浜市の子宮頸がん検診に対応しています。横浜市の制度では、年齢によって検査方法と受診間隔が次のように定められています[参考文献5]。
| 対象年齢 | 検査方法 | 受診間隔 |
|---|---|---|
| 20〜29歳、61歳以上 | 細胞診 | 2年度に1回 |
| 30〜60歳 | HPV検査(単独法) | 5年に1回(30歳から5歳刻みの節目年齢での受診が基本) |
自己負担額は2,000円です(対象者への無料クーポンや、条件を満たす方の費用免除制度もあります)[参考文献6]。より詳しい検査(精密検査)を保険診療として合わせて行う場合は、別途費用がかかることがあります[参考文献6]。横浜市の検診対象年齢や条件に当てはまらない方の任意受診、精密検査の内容によっては自費診療となる場合もあるため、費用の詳細は受診前にお問い合わせください。
診察は、女性医師(副院長・長島麻子、日本産科婦人科学会専門医)が担当します。問診・内診に加え、経腟超音波(エコー)検査で子宮や卵巣の状態も併せて確認できます。横浜駅きた西口から徒歩約3分というアクセスのよさを活かし、お仕事や家事の合間にも通いやすい検診を心がけています。HPV検査単独法について詳しく知りたい方は、当院コラム「横浜市の子宮頸がん検診「HPV単独検診」とは?」もご参照ください。
子宮頸がん検診で「異常あり」「ASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞)」などと指摘されても、それがそのまま子宮頸がんを意味するわけではありません。多くはHPV感染や軽度の細胞の変化によるもので、経過観察で自然に改善するケースも少なくありません。
異常が指摘された場合は、コルポスコピー(腟拡大鏡)検査や組織診といった精密検査で状態を詳しく確認し、CIN(前がん病変)の程度に応じて経過観察を続けるか、治療(円錐切除術など)が必要かを判断していきます。治療が必要な場合、当院では手術・入院設備を持たないため、連携している医療機関へご紹介する形になります。手術前後のフォローについては、可能な範囲で当院でも対応いたします。
異常の内容や今後の流れについては、当院コラム「子宮頸がん検診で「異常あり」と言われたら?」「コルポスコピーとは?」でも解説しています。過度に不安になる必要はありませんが、指摘された結果を放置せず、指示された間隔での精密検査・経過観察を受けることが大切です。
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPV感染そのものを防ぐ「1次予防」、検診は前がん病変やがんを早期発見・治療する「2次予防」にあたります。日本産科婦人科学会は、ワクチンと検診を組み合わせることで、それぞれの弱点を補い合い、より効果的な予防につながるとしています[参考文献3]。9価ワクチン(シルガード9)は、従来の4価ワクチンが対象とする型に加えて5つの型もカバーしており、対象となる病変を大きく減少させることが国際共同試験で確認されています[参考文献3]。ただし、ワクチンで予防できないHPV型も存在するため、接種後も定期的な検診が必要です。
当院では、定期接種(小学6年〜高校1年相当の女子、公費・原則無料)のHPVワクチン接種に対応しています。定期接種の対象年齢や接種スケジュールについては、お電話でご相談ください。
なお、厚生労働省の案内によると、2026年度から定期接種で使用するワクチンは9価(シルガード9)に一本化されています[参考文献4]。また、これまで実施されていたキャッチアップ接種(1997〜2007年度生まれの女性を対象とした公費の救済措置)は、経過措置を含めて2026年3月31日をもって受付が終了しています[参考文献4・6]。そのため、現時点で新たにキャッチアップ接種の対象となる方はいません。対象年齢や接種状況の詳細、実際にご案内できるワクチンの銘柄・在庫については、変更される場合がありますので、お電話でご確認ください。
子宮頸がん検診は何歳から受けるべきですか。
日本産科婦人科学会は「20歳を過ぎたら症状がなくても検診を」と案内しています[参考文献2]。横浜市の検診制度では20〜29歳・61歳以上の方は2年度に1回の細胞診、30〜60歳の方は5年に1回のHPV検査が用意されています[参考文献5]。
横浜市の子宮頸がん検診は横浜駅前ながしまクリニックで受けられますか。
はい、当院は横浜市の子宮頸がん検診に対応しています。女性医師(副院長・長島麻子、日本産科婦人科学会専門医)が診察を担当し、横浜駅きた西口から徒歩約3分というアクセスのよさを活かして通院いただけます。
検診で「異常あり」「ASC-US」などと言われたらどうすればいいですか。
直ちに子宮頸がんを意味するわけではなく、多くはHPV感染や軽度の変化によるものです。コルポスコピーなどの精密検査で状態を確認し、経過観察か治療が必要かをご相談のうえ判断します。
HPVワクチンは当院で接種できますか。
当院では定期接種(小学6年〜高校1年相当、公費)のHPVワクチンに対応しています。なお、キャッチアップ接種は経過措置を含め2026年3月31日で受付が終了しているため、現在は定期接種対象の方のみとなります[参考文献4・6]。
検診に痛みはありますか。
細胞診やHPV検査は腟に器具を挿入して検体を採取するため、多少の違和感を伴うことがありますが、通常は数分程度で終わる検査です。感じ方には個人差がありますので、心配な方は事前にご相談ください。
生理中でも検診を受けられますか。
経血が混じると細胞の判定がしづらくなることがあるため、可能であれば生理期間を避けての受診が望ましいとされています。日程の調整はご予約の際にご相談ください。
子宮頸がん検診の費用はいくらですか。
横浜市の子宮頸がん検診は自己負担2,000円です(対象者への無料クーポンや条件を満たす方の費用免除制度もあります)[参考文献6]。横浜市の対象年齢・条件に当てはまらない任意受診や精密検査の内容によっては自費診療となるため、詳しい費用は受診前にお問い合わせください。
検診結果はいつ、どのように分かりますか。
結果が出るまでの目安期間は検査内容によって異なります。当院では結果が判明次第、来院または電話でご連絡していますので、目安の期間はご予約・受診時にお尋ねください。

副院長の長島麻子です。学生さんの不正出血・生理痛などの月経トラブルや、働く女性の子宮筋腫・子宮内膜症、PMS、子宮頸がん検診、ピルのご相談、更年期のお悩みまで、どんなライフステージでも「あなたらしく笑顔で過ごせる毎日」をサポートしたい。そんな想いで、私は診察室に立っています。
「ちょっと気になる」「誰に相談すればいいかわからない」「女性の産婦人科の先生、レディースクリニックにかかりたい」。そんなときはいつでも当院にお越しください。よろしくお願いいたします。
横浜駅前ながしまクリニック 副院長 長島麻子
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