2026年07月25日
「胃カメラも大腸カメラも受けたほうがいいのはわかっているけれど、平日に何度も休みを取るのは正直きつい」――当院にはそんなお声を寄せてくださる、働き盛りの世代の患者様が少なくありません。実は条件が整えば、胃カメラと大腸カメラを同じ日に、1回の来院でまとめて受けていただくことができます。この記事では、同日検査の仕組みとメリット、当日の流れ、費用の目安をまとめました。

胃カメラ・大腸カメラの「同日検査」とは
同日検査とは、その名のとおり胃カメラ(上部消化管内視鏡)と大腸カメラ(下部消化管内視鏡)を、同じ来院日にまとめて受ける検査方法です。当院でも「胃・大腸カメラ同日検査」として対応しており、まとまった休みが取りにくい方を中心に、同日検査を選ばれる方は少なくありません。検査自体にかかる時間は、胃カメラと大腸カメラを合わせておおよそ30〜40分程度が目安です。検査後はリカバリールームで30分〜1時間ほど休んでいただいてから、医師が画像を見ながら結果をご説明します。
同日検査のメリットを比較すると
別々の日に分けて受ける場合と比べたときの違いを表にまとめました。あくまで一般的な目安であり、実際にどちらが向いているかは体調や検査内容によって異なります。
| 項目 | 別日に分けて受ける場合 | 同日にまとめて受ける場合 |
|---|---|---|
| 通院回数 | 2回 | 1回 |
| 下剤の準備 | 大腸カメラの回にあわせて準備 | 1回の準備で胃・大腸カメラ両方に対応できることがあります |
| 鎮静剤の使用 | 検査のたびに使用 | 1回の使用で両方の検査を済ませられることがあります |
| お休みの調整 | 2日分の調整が必要になりがち | 1日で済むことが多い |
大腸カメラのご案内ページでも「胃カメラと大腸カメラを同日に受けられますか?」というご質問に対し、「同日に両方受けることが可能です。一度の下剤準備・鎮静剤で両方済ませられるため、効率的です」とご案内しています。検査中にポリープが見つかった場合も、多くのケースでそのまま日帰りでの切除まで完結できるため、「検査→後日改めて治療のため入院」という手間を減らせる場合があります。
同日検査を受けられるかどうかは、診察で判断します
体調やお腹の状態、これまでの検査歴などによっては、同日での実施が難しい場合もあります。同日検査には決まった年齢や条件があるわけではなく、当てはまるかどうかには個人差があります。同日検査をご希望の方は、ご予約の際にその旨をお伝えいただき、事前の診察で医師が可否を判断いたします。ご不安な点や体調面で気になることがあれば、診察時に遠慮なくご相談ください。
当日の流れ(概略)
- スマホから24時間予約、またはお電話でご予約
- 事前の診察で症状・体調を確認し、同日検査の可否をご相談
- 検査前日は夕食を21時までに済ませ、水・お茶・スポーツドリンクなどは摂取可能です
- 検査当日、鎮静剤を使用して胃カメラ・大腸カメラを実施
- 検査後はリカバリールームで休憩し、医師が画像を見ながら結果を説明
検査の順番や当日の詳しいタイムスケジュールは、患者様の体調や検査内容によって異なるため、診察時にあらためてご説明します。なお、鎮静剤を使用した場合、眠気や注意力の低下が生じることがあるため、日本消化器内視鏡学会のガイドラインでも当日は自動車の運転など危険を伴う機械の操作を避けるよう注意が呼びかけられています [1]。お車でのご来院や、当日中の運転はお控えください。
費用の目安
保険診療(3割負担の場合)で、胃・大腸カメラ同日検査はおおよそ10,000円〜13,000円が目安です。診察内容や病理検査(組織検査)の有無によって金額は変動し、ポリープ切除を行った場合は追加費用が発生します。健康診断目的など自費診療となるケースもあるため、正確な金額は診察時にご確認ください。費用の内訳や変動要因についてさらに詳しく知りたい方は、胃カメラ・大腸カメラの費用に関する記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 同日検査は誰でも受けられますか?
A. 体調や検査内容によっては同日での実施が難しい場合があります。ご希望の方は予約時にお申し出いただき、診察で医師が可否を判断します。個人差がありますので、まずはご相談ください。
Q. すぐに(当日中に)胃カメラ・大腸カメラを受けたいのですが、同日検査とは違いますか?
A. この記事でご紹介している「同日検査」は、事前の予約・診察を経たうえで胃カメラと大腸カメラを同じ日にまとめて受ける検査です。予約日から間を置かずすぐに検査を受けたい場合は、当日の内視鏡検査のページもあわせてご確認ください(条件や曜日が異なります)。
Q. 鎮静剤を使った場合、検査当日に運転して帰れますか?
A. 鎮静剤の使用後は眠気や注意力の低下が生じることがあるため、自動車や自転車の運転、機械の操作は避けていただく必要があります [1]。公共交通機関のご利用や、ご家族の送迎をおすすめします。
当院の胃カメラ検査・大腸カメラ検査のページでは、それぞれの検査の流れや準備について詳しくご案内しています。同日検査にご興味のある方は、内視鏡検査のご案内ページもあわせてご覧いただき、気になる点は診察時にお気軽にご相談ください。
監修
横浜駅前ながしまクリニック 院長 長島周平(内科)
参考文献
[1] 日本消化器内視鏡学会(日本麻酔科学会協力). 内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版). 日本消化器内視鏡学会雑誌 62巻9号, 2020年. https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/62/9/62_1635/_html/-char/ja
[2] 横浜駅前ながしまクリニック. 胃・大腸カメラ同日検査(内視鏡検査のご案内). https://ykhm-cl.com/endoscope/
[3] 横浜駅前ながしまクリニック. 大腸カメラ検査(同日検査に関するご案内). https://ykhm-cl.com/medical/medical05/
