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大腸カメラの下剤がつらい方へ|自宅・院内2つの飲み方と乗り切るコツ

2026年08月10日

大腸カメラの下剤がつらい方へ|自宅・院内2つの飲み方と乗り切るコツ

「大腸カメラを勧められたけれど、下剤を飲むのがつらそうで検査を先延ばしにしている」――健診で便潜血陽性だった方や、症状があって受診をすすめられた方から、そうした声を伺うことがあります。実際、大腸カメラ検査で「大変」と感じる要因の多くは、検査そのものより検査前に腸管洗浄液(下剤)を飲む前処置にあるとされています。下剤が不安で検査をためらう方は外来でも少なくありません。

下剤(腸管洗浄液)はなぜ必要なのか

腸の中に便が残っていると、内視鏡でポリープや炎症などの小さな変化を見落としやすくなります。大腸カメラは肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸全体を観察する検査のため、事前に腸管洗浄液(下剤)を飲んで腸の中をきれいにしておく必要があります。下剤の内服は、大腸カメラが「大変」と言われる理由のひとつになっていますが、腸内をしっかり洗浄しておくことは、ポリープや早期がんの見落としを防ぐうえで欠かせない工程です。

当院の下剤の特徴――複数の種類から選べます

当院では、モビプレップ、ニフレック、サルプレップ、ビジクリアなど複数の下剤を用意しており、患者さん一人ひとりのご希望や体質に合わせて選んでいただけます。一般的な腸管洗浄では検査当日に2リットル程度の下剤を服用する場合がありますが、当院では半分程度の量で高い洗浄効果が期待できる下剤も採用しており、飲む量に対する負担や不安の軽減につながります。液体を大量に飲むこと自体が苦手な方には、錠剤タイプの下剤(水またはお茶とあわせて内服する方法)も選択肢としてご案内しています。どの下剤が合うかは体質や過去の検査経験によって異なりますので、気になる方は予約時や診察時にご相談ください。

下剤の飲み方・選べる2つの方法

当院では、下剤の飲み方をご都合に合わせて2つの方法から選んでいただけます。

自宅で下剤を飲む方法(基本)

検査当日の朝、ご自宅で下剤を内服していただく方法です。ご自宅のトイレで落ち着いて準備できるため、多くの方にこの方法を選んでいただいています。下剤を飲み終えて腸の中がきれいになったら来院していただき、午後から検査を行います。当日の午前9時に来院いただき、自宅での下剤内服後に午後から検査を受けることも可能です。

院内で下剤を飲む方法(水曜・金曜限定)

「自宅に一人でいるのが不安」「トイレの環境が心配」という方のために、当院では水曜日・金曜日に限り、院内での下剤内服にも対応しています。院内で下剤を飲む場合は事前診察が必要です。初めて大腸カメラを受ける方、不安が強い方、ご高齢の方などにも選ばれている方法です。ご希望の方はお電話またはWEBにてご予約ください。

比較項目 自宅で飲む方法(基本) 院内で飲む方法(水曜・金曜限定)
対応日 通常の検査日に対応 水曜日・金曜日のみ
事前の準備 通常の予約・診察 事前診察が必要
向いている方 自宅で落ち着いて準備したい方 自宅で一人になるのが不安な方、トイレの環境が心配な方、初めての方・ご高齢の方
検査までの流れ 自宅で内服し、腸がきれいになってから来院。午前9時来院→自宅で内服→午後から検査、という進め方も可能 院内で内服しながら準備を進め、整い次第検査へ
大腸カメラ前処置の流れの図解(前日の食事調整→自宅で下剤内服→来院→検査完了の4ステップ)

検査前日の食事で気をつけたいこと

検査2日前から、野菜・きのこ・海藻・ごま・豆類・果物(特に種のあるもの)など消化の悪い食品を避け始めておくと、前日・当日の腸の準備がスムーズになりやすいとされています。

検査前日は、朝食・昼食を消化の良いものを少量(おかゆ、うどん、白米、豆腐など)にとどめ、夕食は21時までに済ませてください。21時以降は絶食とし、水・お茶・スポーツドリンクなど糖分を含まない透明な水分のみ摂取できます。アルコールは控えてください。市販の検査食(低残渣食)を薬局やインターネットで購入して活用する方法もあります。検査当日は、常用しているお薬は予約時の指示に従って服用し、水・お茶・スポーツドリンクは摂取できます。

下剤を飲むのがつらいときのコツ

下剤は、時間をかけてゆっくり飲むことが基本です。一気に飲もうとすると気分不良につながりやすいため、少しずつ、ご自身のペースで進めてください。冷やして飲むと飲みやすくなる場合があります。当院では複数の下剤タイプを用意しているため、以前の検査で「この下剤が苦手だった」という経験がある方は、事前にお伝えいただくと、次回は別のタイプを検討できることがあります。便が透明〜薄い黄色になれば、腸の準備が整ったサインです。

下剤でよくあるトラブルと対処法

下剤を内服している間に、吐き気、嘔吐、便が全く出ない、全て飲み終えたのに便がきれいにならない、といったお困りごとが起こることがあります。強い腹痛や嘔吐、気分不良を伴う場合を含め、こうした症状があれば無理をせず当院までご連絡ください。下剤を飲み始めると頻繁にトイレに行く必要があり、トイレから離れられない状態が続くため、外出は控え、ご自宅で安静に過ごすことをおすすめします。

よくある質問

下剤は前日から飲むのですか?

当院では、検査当日の朝にご自宅で下剤を内服していただく方法を基本としています。「前日に下剤を飲む時間が取れない」という場合も、当日朝からの内服で対応できることが多いため、まずは予約時にご相談ください。

下剤を飲むのがどうしても苦手です。他の方法はある?

当院では複数の下剤を用意しており、液体を大量に飲むことが苦手な方には錠剤タイプの選択肢もあります。自宅で一人で内服するのが不安な場合は、水曜日・金曜日に限り院内での内服にも対応しています。冷やして飲むと楽になる場合もありますので、飲みにくさを感じたら無理せずご相談ください。

下剤を飲んでいる途中で気分が悪くなったらどうすればいいですか?

吐き気や嘔吐、強い腹痛などの症状があれば、無理して飲み続けずに当院までご連絡ください。全部飲み終えたのに便がきれいにならない場合も、遠慮なくお知らせください。

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監修
横浜駅前ながしまクリニック 院長 長島周平(内科・消化器内科)

参考文献
[1] 厚生労働省. がん検診. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html
[2] 国立がん研究センター がん情報サービス. 大腸がん(結腸がん・直腸がん). https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/index.html
[3] 横浜駅前ながしまクリニック. 大腸カメラ(下剤・前処置について). https://ykhm-cl.com/medical/medical05/

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