2025年5月12日
健康診断や人間ドックで「胃カメラ」と呼ばれる上部消化管内視鏡検査を勧められたけれど、「どんな検査なんだろう?」と不安に思っていませんか。胃カメラ検査は、口または鼻から細いカメラ(内視鏡)を挿入し、食道・胃・十二指腸といった上部消化管の中を直接観察する検査です。胃がんやポリープ、胃炎などの病気を早期発見できる有用な内視鏡検査ですが、「苦しくないのかな?」と尻込みしてしまう方も多いようです。この記事では、胃カメラ検査の基本や検査方法の違い、心配されがちなポイントについて、横浜周辺で検査を検討している方にも役立つように丁寧に解説します。ぜひ検査への不安解消にお役立てください。
ご予約はこちらから👇
https://ykhm-cl.com/first/#link02
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)とは?
胃カメラ検査とは、先端に小型カメラの付いた細い管状の医療器具(内視鏡)を食道や胃に入れて、中の様子を直接観察する検査です。医師がモニター画面で食道・胃・十二指腸の粘膜表面を詳しくチェックし、炎症や潰瘍、ポリープ、早期の胃がんなどの異常を探します。上部消化管の内側を詳細に見られるため、バリウム検査では見つけにくい小さな病変の発見にも優れています。また必要に応じてその場で組織の一部を採取(生検)し、精密検査を行うことも可能です。検査は通常、当日の朝から絶食して臨み、当日は喉や鼻に局所麻酔を施してから内視鏡を挿入します。異常がなければ検査時間自体は5~10分程度で終了し、観察が終わったらゆっくり内視鏡を抜いて終了となります。
胃カメラ=怖い検査というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし近年の内視鏡検査は機器や手法が進歩し、患者さんの負担軽減に配慮した「苦しくない胃カメラ」も増えています。次の章では、主な検査方法の種類と選び方について見てみましょう。
https://ykhm-cl.com/medical/medical04/
検査方法の種類(経口・経鼻・鎮静の違い)

胃カメラ検査には、大きく分けて経口内視鏡・経鼻内視鏡という挿入経路の違いと、鎮静剤(静脈麻酔)を使用するかどうかという違いがあります。それぞれの特徴を押さえて、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
・経口内視鏡検査(口から挿入): 最も一般的な方法で、口から内視鏡スコープを挿入します。スコープの直径はおおよそ9~10mm程度で、喉に入れる際に舌の付け根に触れるためオエッという強い嘔吐反射(えずき)が起こりやすい傾向があります。検査中は看護師が唾液を吸引してくれるので呼吸は確保できますが、喉に異物がある不快感や圧迫感を感じることがあります。ただし最近ではこの嘔吐反射を和らげるため、鎮静剤の併用も選択できる施設が増えています。鎮静剤なしで検査する場合は意識がはっきりしているため、医師から説明を聞きながら自分の胃の中の様子を確認することもできます。
・経鼻内視鏡検査(鼻から挿入): 鼻の穴から内視鏡スコープを挿入する方法です。スコープの太さが約5~6mmと細径で、経口用の半分ほどの太さしかありません。この細いスコープを鼻から喉へ通すことで、舌の奥に触れずに済むため嘔吐反射が起きにくいのが最大のメリットです。鼻の粘膜に麻酔スプレーをしてから挿入するので痛みも少なく、多くの方は「思ったより楽だった」と感じるようです。経鼻の場合は基本的に鎮静剤を使わずに検査を行うことが多く、検査中に会話ができるのも特徴です(医師から声かけがありますので、返事も可能です)。一方で鼻腔が狭い方はスコープが通りづらかったり、まれに鼻出血を起こすリスクがあります。そのため日常的に鼻炎がある方などは事前に相談するとよいでしょう。画像の解像度や観察精度は現在の経鼻スコープでは経口と遜色なく改善されており、検査目的(観察のみ)であれば経鼻でも十分高精細な診断が可能です。
・鎮静剤を使用した検査: 上記の経口・経鼻いずれの方法でも、希望に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を使って検査を受ける選択肢があります。特に経口内視鏡の場合、「どうしても苦しいのは嫌だ」という方は鎮静剤の使用がおすすめです。鎮静剤(代表的にはミダゾラム等)は点滴で投与し、ウトウトと眠くなる作用で不安や苦痛を大幅に軽減できます。完全に意識を失う全身麻酔とは異なり、意識レベルを下げる軽い麻酔のイメージです。個人差はありますが、多くの方は検査中の記憶が曖昧になり「あっという間に終わった」と感じます。鎮静下で患者さんがリラックスしていると内視鏡医も落ち着いてじっくり観察できるため、より丁寧な検査が可能になるという利点もあります。
一方、鎮静剤を使う場合は注意点もあります。薬が効いている間は血圧低下や呼吸が少し抑えられることがあるため、検査中はモニターでバイタルサインの監視を行います。検査後もしばらく(通常1時間ほど)はベッドで安静に過ごし、完全に意識がはっきり戻るまで休憩が必要です。当日は自動車やバイク、自転車の運転は禁止されるので、公共交通機関やご家族の送迎で帰宅する必要があります。このように時間的な余裕が必要となりますが、「眠っているうちに終わる楽な胃カメラ」を希望する方には大きなメリットがある方法です。
※経鼻内視鏡と鎮静剤の併用について: 基本的に経鼻の場合は先述の通り鎮静なしで行うケースが多いですが、どうしても不安が強い場合は経鼻でも鎮静を検討できる施設もあります。ただし鎮静状態だと鼻からスコープを入れづらくなることもあり、一部のクリニックでは「経鼻の場合は鎮静不可」としているところもあります。事前のカウンセリングで、自分に合った方法を相談してみましょう。
https://ykhm-cl.com/gastrocamera/gastrocamera01/
胃カメラは痛い?つらい?よくある不安Q&A
Q: 胃カメラ検査は痛いのでしょうか?
A: 個人差はありますが、「鋭い痛み」は通常ほとんどありません。感じるのは主に「オエッ」となる嘔吐反射による不快感や、喉に管がある圧迫感、胃が空気で膨らむことによる張り感です。胃の中自体には痛みを感じる神経が少ないため、内視鏡が当たって激痛が走るような心配は基本的に不要です。ただし、人によっては検査中に喉の奥やみぞおち辺りに「少し痛むような違和感」を覚えることもありますし、経鼻の場合は鼻の粘膜にヒリヒリした痛みを感じる方もいます。しかし全体としては「痛い」より「苦しい・気持ち悪い」という表現をされる方が多い検査です。鎮静剤を使えばこうした苦痛はかなり和らげることができますし、経鼻方式を選ぶことで嘔吐反射そのものを大幅に軽減することも可能です。「痛みが心配」という方ほど、経鼻内視鏡や鎮静下での検査を検討すると良いでしょう。
Q: やっぱり検査中は息ができなくなりますか?
A: 呼吸は通常どおりできます。内視鏡は食道から胃に入る管で、気道(呼吸の通り道)ではありません。経口の場合は口にマウスピースをくわえますが鼻呼吸はできますし、経鼻の場合は鼻の片方にスコープ、もう片方や口で呼吸できます。緊張で過呼吸気味になると息苦しく感じることがありますが、看護師が声かけし落ち着けるようサポートしますのでご安心ください。
Q: 検査はどれくらい時間がかかりますか?
A: 内視鏡を挿入している時間自体は5~10分程度と意外に短時間です。検査内容にもよりますが、特に異常がなければ観察は数分で終わります。ただし前処置(喉や鼻への麻酔、胃の泡を消す薬の服用など)に多少時間がかかるのと、鎮静剤使用時は前後の休憩時間が必要になるため、来院からお会計までトータルでは経鼻・経口(鎮静なし)なら30分~1時間、鎮静ありなら1.5~2時間程度みておくとよいでしょう。いずれにしても検査そのものは短時間で終わりますので、ご安心ください。
Q: 経鼻と経口はどちらが楽ですか?
A: 一般的には「経鼻のほうが楽だった」という声が多いです。嘔吐反射の出やすさは経口>>経鼻と言われ、ある統計では経鼻は経口に比べ「つらさ」が1/3程度との結果もあります。ただし経鼻は鼻の通り道に個人差があるため、人によっては「鼻が痛い」「スコープが入らず経口に切り替えた」というケースもあります。経口でも鎮静剤を使えばかなり楽になりますので、「意識がある状態でも平気」なら経鼻、「意識があると不安」なら鎮静経口と、自分の性格や体質に合わせて選ぶと良いでしょう。
以上のように、適切な方法を選択し十分な麻酔下で行えば、胃カメラ検査は決して耐え難いものではありません。「思ったより平気だった」「これなら毎年受けられる」と感じる方も多いので、過度に構えすぎずリラックスして臨んでください。
横浜駅周辺で内視鏡検査を検討中の方へ
横浜駅周辺には消化器内視鏡検査に対応したクリニックや病院が多数あります。経鼻内視鏡や鎮静剤による「苦しくない胃カメラ」を掲げている施設も多く、仕事帰りでも立ち寄りやすい利便性の高い立地が魅力です。検査を受ける際は、ぜひご自身の希望(経鼻が良い・眠って受けたい 等)を医療機関に伝え、専門性と実績のある医師が在籍する施設を選ぶと安心です。幸い横浜駅周辺には内視鏡専門のクリニックが複数あり、それぞれ特徴や検査スタイルがありますので、この記事の内容も参考にしながら自分に合った施設を探してみてください。
胃カメラ検査は怖がる必要はありません。適切な方法を選べば負担は最小限に抑えられますし、何より胃の健康を守るためにとても有益な検査です。横浜エリアで健診や人間ドックを受ける皆さんも、この機会にぜひ胃カメラ検査をご検討ください。もし不安な点があれば事前に医療機関へ相談し、納得してから検査を受けるようにしましょう。あなたの健康チェックのお役に立てれば幸いです。健診世代の皆様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、心より応援しています。
https://ykhm-cl.com/medical/medical10/
ご予約はこちらから👇
https://ykhm-cl.com/first/#link02