2025年6月01日
更年期とは?
日本人女性の平均閉経年齢は 45〜55歳ごろ。
閉経の前後5年(合計約10年間)を「更年期」と呼び、この時期に女性ホルモン(エストロゲン)が大きく揺らぎます。
ホルモン変動が原因で現れるさまざまな不調を更年期症状といい、なかでも日常生活に支障をきたすほど強いものを更年期障害と呼びます。
わかりやすく解説していきます。
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更年期障害について👇
https://ykhm-cl.com/gynecology/gynecology01/

更年期症状/更年期障害の代表
- 自律神経の乱れによるもの
のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)/大量の汗/めまい/動悸/頭痛/肩こり
- 身体的症状
手足の冷え/息切れ/疲れやすさ/寝つきが悪い・眠りが浅い/関節痛・しびれ
- 精神症状
イライラ・怒りっぽい/気分の落ち込み・不安感
※ 症状の出かたや強さには個人差があります。「何も困らない」方もいれば、複数の症状が重なってつらい方もいます。

日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会.日本人女性の更年期症状評価表
https://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/53/5/KJ00003212957.pdf
診断の流れ
- 問診 ― 気になる症状と月経状況を詳しくお聞きします。
- 必要に応じて行う検査
- 血中ホルモン・甲状腺機能チェック
- 貧血・肝腎機能などの採血
- 子宮頸がん・子宮体がん検査、経腟エコー
- 他の疾患を除外 ― 別の病気が原因でないことを確認したうえで、更年期障害と診断します。
主な治療法
- ホルモン補充療法(HRT)
- 減少したエストロゲンを内服/貼付剤/ジェルで補います。
- 子宮がある方は**黄体ホルモン(プロゲステロン)**も併用し、子宮体がんリスクを抑えます。
- 投与前後は、乳がん検診や血栓症リスクのチェックが必須です。
HRTができない方
重い肝疾患/乳がん・子宮内膜がんの既往または罹患中/原因不明の不正出血/妊娠の可能性/血栓症・心筋梗塞・脳卒中の既往 など
ホルモン補充の具体例
減少したエストロゲンを補いますので、症状改善にはエストロゲン製剤が必須です。
時折、プロゲステロン製剤が大事だと思われ、それだけ続けている方がいらっしゃいますが、プロゲステロン製剤の役割はあくまで子宮内膜がんの予防です。
製剤の種類
貼付剤

ジェル剤

内服

方法:
周期的投与
まだ月経がある方はこちらから始めることが多いです。
特徴としては、今まで通り月経を定期的に起こすことが可能です。
こちらの方法ですと休薬期間に更年期症状の再燃を訴える方がいらっしゃるため、エストロゲン製剤のみを連続で使用する周期的持続療法を行うこともあります。
連続投与
閉経からしばらく経過した方がこちらの方法ではじめることが進められます。
毎日同じ量で継続するためわすれにくく、更年期症状の再燃も生じにくいです
しかし、開始後数か月は出血することが見込まれます。
2. 漢方薬
- 当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸が「婦人科三大処方」と呼ばれます。
- 頭痛や肩こり、不眠など、症状や体質に合わせて処方を調整します。
3. プラセンタ療法
- ヒト胎盤由来エキスを注射で補給。
- 成長因子やアミノ酸が豊富で、美容目的や肩こり・アレルギー緩和にも◎
- 週1回〜でスタートし、継続的に受けると効果的です。

とにかくつらいと感じたら、早めにご相談を!
更年期は誰にでも訪れるライフイベントですが、症状が重いとお仕事や家事、対人関係に大きく影響します。
「年齢のせいだから仕方ない」と我慢せず、お気軽にご相談ください。生活習慣の見直しからお薬まで、あなたに合った対策をご提案します。
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