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胃がんの初期症状とは|見逃しやすいサインと検診の目安

2026年01月15日

胃がんの初期症状とは|見逃しやすいサインと検診の目安

胃がん(胃癌)は、胃の粘膜にできる悪性腫瘍で、初期には自覚症状がほとんど現れないことが多い病気です。症状が出たときにはある程度進行している場合もあるため、症状の有無にかかわらず定期的な胃カメラ検査で早期発見を目指すことが大切とされています。

この記事では、胃がんの初期症状として見逃しやすいサイン、早期と進行期での症状の違い、胃カメラとバリウム検査の違い、検査を受ける目安について、消化器内科医の視点で整理します。

気になる症状がある場合は、次の検診を待たずに消化器内科へご相談ください。受診の際は、症状に気づいた時期や変化をメモしておくと、診察で状況を伝えやすくなります。

胃がんの初期症状にはどんなものがありますか?

胃がんの初期にはほとんど症状が現れないことが多く、進行するにつれてみぞおちの痛みや胃もたれ、食欲不振などの症状が現れることがあります。次のようなサインには注意しましょう。

  • みぞおちの痛み・胃痛:胃に潰瘍を伴っている場合などに起こりやすい症状です。
  • 胸やけ・胃もたれ:胃の出口や通り道が狭くなることで、食後に胸が熱く感じたり、胃に物が残る感じがすることがあります。
  • 吐き気・嘔吐:食欲不振や胃の違和感と同時に吐き気が続く場合は注意が必要です。
  • 食欲不振・体重減少:食べる量が減っていないのに体重が減ってきた場合、胃の働きの低下が疑われることがあります。
  • 黒い便(タール便)・貧血症状:胃の中で出血があると便が黒っぽくなることがあり、血液の吸収不良で貧血気味になる場合もあります。

これらの症状は胃がん以外の病気でも起こり得ますが、「いつもの胃もたれだから大丈夫」と自己判断せず、心当たりがあれば早めに消化器内科を受診してください。食欲不振や体重減少、吐き気については食欲不振の記事吐き気の記事体重減少の記事でも詳しく解説しています。

早期胃がんと進行胃がんでは症状に違いがありますか?

はい、違いがあります。早期胃癌は自覚症状に乏しいことが多い一方、進行するにつれてみぞおちの痛みや体重減少などの症状が出やすくなる傾向があります。

病期 症状の現れ方 主な特徴
早期胃がん 自覚症状がほとんどない場合が多い 健診・人間ドックの胃カメラで偶然見つかることがある
進行胃がん みぞおちの痛み、胸やけ、食欲不振、体重減少、黒色便などが現れることがある 症状が現れた時点である程度進行しているケースがある

症状の有無だけで早期・進行を判断することはできません。症状がない段階での発見を目指すには、定期的な胃カメラ検査が重要です。

みぞおちの痛みや胃の不快感がある場合、何を疑いますか?

みぞおちの痛みは、胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍など良性の病気が原因であることも多く、痛みだけで胃がんと判断することはできません。ただし、痛みが続く場合や他の症状を伴う場合は検査での確認が安心です。

みぞおちの痛みの原因についてはみぞおちの痛みの記事、胃潰瘍・十二指腸潰瘍については胃潰瘍・十二指腸潰瘍の記事で詳しく解説しています。

黒い便(タール便)が出たときは注意が必要ですか?

はい、黒い便は胃や十二指腸など上部消化管からの出血のサインである場合があり、早めの受診が望まれます。血の色と出血部位の目安については血便の記事でも詳しく解説しています。

胃がんになりやすいのはどのような人ですか?

ピロリ菌感染や萎縮性胃炎、喫煙、塩分の多い食事、胃がんの家族歴などが、胃がんのリスクに関わる要因として知られています。ただし、これらに当てはまるからといって必ずしも胃がんになるわけではなく、当てはまらない方でも発症する場合があります。

萎縮性胃炎を指摘されたことがある方は萎縮性胃炎の記事、ピロリ菌の除菌治療後のフォローアップについてはピロリ菌除菌後フォローの記事もあわせてご覧ください。当院ではピロリ菌の検査・除菌治療にも対応しています。

何歳から、どのくらいの頻度で胃の検査を受けるとよいですか?

国の指針では、胃がん検診は50歳以上を対象に2年に1度の受診が推奨されています[1]。年齢や症状によって考え方が変わるため、詳しくは何歳から検査を受けるべきかの記事もご参照ください。

なお、横浜市も、50歳以上の方を対象に2年度に1回の胃がん検診(内視鏡検査または胃部エックス線検査から選択)を実施しています[4]。ただし当院は横浜市胃がん検診の実施医療機関ではないため、当院で胃カメラ検査を受けていただく場合は、症状がある場合の保険診療、または人間ドックなど自費診療となります。

胃カメラとバリウム検査(X線検査)にはどのような違いがありますか?

胃カメラは胃の粘膜を直接観察でき、疑わしい部分の組織採取(生検)もその場で行える検査です。バリウム検査はX線で胃の形や粘膜の状態を間接的に確認する検査で、異常が見つかった場合は精密検査として胃カメラが必要になります。

検査方法 特徴 組織採取
胃カメラ(内視鏡検査) 胃の粘膜を直接観察できる。経鼻・経口を選択でき、鎮静剤を使用した検査も可能 その場で採取し詳しく調べられる
バリウム検査(X線検査) 造影剤(バリウム)を飲み、X線で胃の形や粘膜を間接的に確認する できないため、異常があれば胃カメラでの精密検査が必要

バリウム検査で要精密検査となった場合の考え方についてはバリウム検査で異常を指摘されたときの記事もご覧ください。当院の胃カメラは富士フイルム製の内視鏡と特殊光観察(BLI・LCI)を用いており、経鼻・経口いずれにも対応しています。検査自体は5~10分程度で、鎮静剤を使用する場合は来院から帰宅まで30分~1時間程度を目安にお考えください。

症状がなくても胃カメラを受けたほうがよいですか?

はい。胃がんの初期はほとんど症状がないことが多いため、症状がない方も定期的な胃カメラで確認することが大切です。人間ドックや健診で胃カメラが選べる場合は、積極的に活用することをおすすめします。

胃ポリープや萎縮性胃炎を指摘された場合、胃がんの心配がありますか?

胃ポリープの種類によってはがん化のリスクがほとんどないものもあれば、経過観察が必要なものもあります。自己判断はせず、内視鏡での経過確認や医師への相談をおすすめします。詳しくは胃ポリープの記事をご覧ください。

横浜駅前ながしまクリニックでは胃がんの症状にどのように対応していますか?

横浜駅前ながしまクリニックは、横浜駅きた西口から徒歩約3分にある内科・消化器内科・婦人科のクリニックです。胃カメラは経鼻・経口の両方に対応しており、ご希望に応じて鎮静剤を使用した検査も選択できます。富士フイルム製の内視鏡と特殊光観察(BLI・LCI)により、胃癌が疑われる病変の観察精度を高める工夫をしています。

検査前日の食事は夜9時(21時)までにお済ませいただければ検査可能です。黒色便や強い腹痛など急を要する症状がある場合は、当日の緊急内視鏡にも対応しておりますので、まずはお電話でご相談ください。院長は日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会認定 消化器病専門医です。手術や入院が必要な場合は、連携する医療機関をご紹介しています。

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よくある質問

症状がなければ胃カメラは不要ですか?

胃がんは早期には自覚症状がないことが少なくありません。症状がない方も、検診や人間ドックで定期的に確認することが大切です。気になる症状がある場合は、次の検診を待たずに消化器内科へご相談ください。

何歳から胃の検査を受ければよいですか?

国の指針では、胃がん検診は50歳以上を対象に2年に1度の受診が推奨されています。症状や不安がある場合は、年齢だけで判断せず医療機関にご相談ください。

胃カメラはつらくないか心配です。

当院では経口内視鏡と経鼻内視鏡に対応しており、嘔吐反射や不安が強い方には鎮静剤を使用した検査も選択肢になります。検査方法は体質やご希望を踏まえてご相談いただけます。

胃がん検診は横浜市で受けられますか?

横浜市では、50歳以上の方を対象に2年度に1回の胃がん検診(内視鏡検査または胃部エックス線検査から選択)を実施しています。ただし当院は横浜市胃がん検診の実施医療機関ではありません。当院で胃カメラ検査を受けていただく場合は、症状がある場合の保険診療、または人間ドックなど自費診療となります。

黒い便が出たらすぐ受診すべきですか?

黒い便は上部消化管からの出血のサインである場合があり、早めの受診が望まれます。めまいやふらつきなど貧血症状を伴う場合は、様子を見ずに早めにご相談ください。

家族に胃がんの人がいる場合、注意すべきことはありますか?

胃がんの家族歴はリスクに関わる要因の一つとされています。心配な場合は、年齢や症状にかかわらず一度医師にご相談いただき、検査の必要性について相談することをおすすめします。

ピロリ菌に感染していると胃がんになりやすいですか?

ピロリ菌感染は胃がんのリスクに関わる要因の一つとして知られています。当院ではピロリ菌の検査と除菌治療に対応していますので、感染が気になる方はご相談ください。

胃カメラは何分くらいかかりますか?

検査自体は5~10分程度です。鎮静剤を使用する場合は、来院から帰宅まで30分~1時間程度を目安にお考えください。

前日の食事はいつまでに済ませればよいですか?

検査前日の食事は夜9時(21時)までにお済ませください。当日は指示に従って絶食でご来院いただきます。

急に症状が出た場合、当日でも検査を受けられますか?

黒色便や強い腹痛など急を要する症状がある場合は、当日の緊急内視鏡にも対応しています。まずはお電話でご相談ください。

監修
横浜駅前ながしまクリニック 院長 長島周平(内科・消化器内科/日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会認定 消化器病専門医)

参考文献
[1] 国立がん研究センター がん情報サービス.胃がん検診について.https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/stomach.html
[2] 国立がん研究センター東病院.胃がんについて.https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/gastric_surgery/050/010/index.html
[3] 厚生労働省.がん検診.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html
[4] 横浜市.横浜市がん検診サイト がん検診の内容.https://ganjoho.city.yokohama.lg.jp/screening/about/

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