子宮頸がん|横浜市横浜駅前の消化器内科・婦人科・内科|横浜駅前ながしまクリニック

〒221-0835神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-11-8 4階

045-534-8147

Instagram 予約について

子宮頸がん

子宮頸がん|横浜市横浜駅前の消化器内科・婦人科・内科|横浜駅前ながしまクリニック

子宮頸がんとは?

子宮頸がんって?

子宮頸がんは子宮の入口(子宮頸部)にできるがんで、子宮がん全体の約7割を占めます。かつては40〜50代が発症のピークでしたが、近年は20〜30代の若い女性で増加し、発症ピークは30代後半といわれており、妊娠・出産を考える年代での発症が目立っています。
国内では毎年約1万人の女性が子宮頸がんに罹患し、約3000人が死亡しています。
また、2000年後以降、患者数も死亡率も増加しています。

子宮頸がんの原因は?

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが性交渉で感染することが原因です。HPVはありふれたウイルスで、性交渉の経験があれば誰でも感染の可能性があります。
性交渉歴がある女性であれば一生のうち一度は感染するといわれています。
HPVウイルスに感染しても約90%の人においては、免疫の力でウイルスが自然に排除されることがわかっています。約10%の人ではHPV感染が長期間持続し、このうち自然治癒しない一部の人は異形成と呼ばれる前がん病変を経て、数年以上かけて子宮頸がんに進行します。

子宮頸がん発生メカニズムのイラスト

おしえて、子宮頸がんのコト
https://oshiete-gan.jp/gynecologic/cervical_cancer/

子宮頸部の上皮細胞がHPVに感染し、ウイルスが長くとどまると、細胞が感染したまま異常な細胞が増殖します。
上皮内にとどまるものを異形成、上皮を超えて周囲へ広がる(浸潤する)ものをがんと呼びます。

ステップ

  1. 一時感染:HPVの侵入
  2. 慢性化:HPV持続感染
  3. 異形成:前がん病変(CIN病変)
  4. がん化:浸潤がん(いわゆる子宮頸がん)

子宮頸がんは予防できる時代に

HPVウイルスは、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、性交渉を通じて感染します。子宮頸がんワクチンを接種することで、これらのウイルスに対する免疫を獲得し、将来のがんリスクを大幅に減らすことができます。特に、初めて性交渉を持つ前に接種することが推奨されています。

現在、子宮頸がんの予防接種として使用されているワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、そして最新の9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。

当院でのHPVワクチン接種について

  • 定期接種(小学6年〜高校1年相当)は無料です。
  • キャッチアップ接種(1997〜2007年度生まれ)は2025年3月31日まで!に初回接種を済んでいる方は無料。対象の方はお早めに!
  • 当院では4価(ガーダシル), 9価(シルガード9)を取り扱っています。接種スケジュールや費用などお気軽にご相談ください。
ガーダシル
シルガード9

MSD株式会社HPより参照

ワクチン+検診のダブル予防!

9価ワクチン(シルガード9)を含むHPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPV型の80〜90%をカバーし、がん予防に高い効果が期待できます。
また、定期的な子宮頸がん検診を組み合わせることで、がんの発症をほぼ防げると報告されています。

ワクチンで予防できないHPV型も存在します。20歳になったら2年に1回の検診を忘れずに。
*横浜市は20~29歳, 61歳~は2年ごと、30-60歳は異常がなければ5年ごとの検診です。

参考・引用

  1. 厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」(2025年)
  2. 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」(2025年)
  3. WHO/IARC Cervical Cancer Elimination Initiative (2024年)
  4. MSD 株式会社資料

TOP