経口・経鼻カメラの違い
経口・経鼻カメラの違い

胃カメラ検査には「口から入れる方法(経口内視鏡)」と「鼻から入れる方法(経鼻内視鏡)」の2つの選択肢があります。
「どちらが楽なの?」「自分にはどちらが合っているの?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
このページでは、経口内視鏡と経鼻内視鏡それぞれの特徴、メリット・デメリットを分かりやすく解説し、あなたに最適な検査方法選びをサポートします。
胃カメラ検査では、食道・胃・十二指腸の状態を直接観察します。挿入経路の違いにより、検査の快適さや制度に差が生じます。
当院でも、経口内視鏡、経鼻内視鏡どちらも完備しており、患者様のニーズに合った選択をしていただけるように心がけています。
経口内視鏡と、経鼻内視鏡の基本的な違いです。
経口内視鏡の特徴は、マウスピースを口にくわえた状態でスコープを挿入することです。スコープの太さは約9mm前後で、高性能カメラが搭載されています。
下記が特徴です。
▶精密検査で確実な検査を受けたい方
▶過去に病変が見つかり、経過観察が必要な方
▶鎮静剤を使用して楽に検査を受けたい方
▶早期がんのリスクが高い方(萎縮性胃炎、ピロリ菌感染歴など)
経鼻内視鏡は、鼻腔から細いスコープを挿入する検査方法です。スコープの太さは約5-6mmと、経口内視鏡の約半分の細さです。
下記が特徴です。

▶嘔吐反射が強く、経口内視鏡が辛かった方
▶鎮静剤を使用したくない方
▶検査後すぐに運転や仕事がある方
▶初めての胃カメラで不安な方
▶定期的な健診目的の検査を受ける方

経口内視鏡の方が画質が良く、拡大観察も可能なため、微細な病変の発見に優れています。ただし、経鼻内視鏡でも通常の病変は十分に発見可能です。精密検査が必要な場合は経口内視鏡をお勧めします。
検査前に鼻腔の通りを確認します。軽度の鼻づまりであれば、血管収縮剤で改善できることが多いです。重度の鼻中隔湾曲症などがある場合は、経口内視鏡をご提案します。
可能です。ただし、嘔吐反射が強い方は苦痛を伴う可能性が高いため、鎮静剤の使用をお勧めしています。過去に鎮静剤なしで問題なく検査を受けられた方は、そのまま受けていただけます。
基本的には可能です。ただし、鎮静剤を使用する場合は運転ができないため、事前にご家族の付き添いや公共交通機関の利用をご準備ください。詳しくは受付時にご相談ください。
どちらも生検は可能です。ただし、経鼻内視鏡は鉗子口が小さいため、使用できる器具に制限があります。病変の状態によっては、経口内視鏡での再検査をお願いすることもあります。
基本的な検査料金は同じです。鎮静剤を使用する場合は、薬剤費が別途かかります。保険診療の範囲内での検査となります。
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