◆子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)ってなに?◆ |横浜市横浜駅前の消化器内科・婦人科・内科|横浜駅前ながしまクリニック

〒221-0835神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-11-8 4階

045-534-8147

         予約について

◆子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)ってなに?◆ 

◆子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)ってなに?◆ |横浜市横浜駅前の消化器内科・婦人科・内科|横浜駅前ながしまクリニック

2025年5月02日

子宮筋腫は、子宮の筋肉の壁にできるコブ(筋肉のかたまり)です。腫瘍と聞くと心配になるかもしれませんが、子宮筋腫は良性(体や命に深刻な害を及ぼさない性質)の腫瘍であり、がん(悪性腫瘍)ではありません。子宮筋腫自体が原因で命を落とすことはなく、他の臓器に転移(広がること)することもありません。 

30歳以上の女性では、約20~30%の人に子宮筋腫があると言われており、珍しい病気ではありません。月経(生理)がある年齢の女性であれば、誰にでも発症する可能性がある一般的な疾患です。 

子宮筋腫は、いくつかできる場合もあれば、1つだけの場合もあります。その大きさもさまざまで、米粒や豆粒程度の小さなものから、握りこぶし大やそれ以上に大きくなることもあります。 

筋腫が小さいうちは自覚症状がなく、気づかないことも多い疾患です。健康診断や婦人科検診のエコー(超音波検査)で偶然発見されて初めて「筋腫がある」と知る女性も少なくありません。 

◆子宮筋腫の種類 

子宮筋腫は、その発生する部位によって、以下の3つの種類に分けられます。 

1. 漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ) 

  • 部位:漿膜下筋腫は子宮の外側を覆う膜(漿膜)のすぐ下にできる筋腫です。子宮の外側に発育するため、子宮内部を圧迫することが少なく、症状が出にくいとされています。 
  • 頻度:全ての子宮筋腫のうち約10~20%程度を占め、比較的頻度は低いです。 
  • 症状:筋腫が子宮の外側で細い茎のようにつながっている場合(有茎性)は、筋腫がねじれて激しい痛みを引き起こすことがあります。症状が出にくいため、大きくなるまで気づかれないことが多いですが、膀胱や直腸を圧迫して、頻尿や便秘などの圧迫症状が現れることもあります。 

2. 粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ) 

  • 部位:粘膜下筋腫は、子宮内膜(子宮の内側の膜)の直下にできる筋腫です。子宮内腔(子宮の内側の空間)に向かって盛り上がるように発育し、筋腫が小さくても症状が現れやすい傾向があります。 
  • 頻度:子宮筋腫の中で約5~10%を占めます。 
  • 症状:月経の際に筋腫の表面から出血しやすく、少しの大きさでも経血量が増えて過多月経(経血量が非常に多い状態)を引き起こすことが多く、結果として貧血(ふらつきや動悸、めまいなど)を引き起こすこともあります。また、子宮内腔が筋腫で変形するため、受精卵が着床しにくく、不妊の原因となることがあります。症状が強い場合や将来の妊娠を希望する場合は、比較的早期に手術を検討することがあります。 

3. 筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ) 

  • 部位:筋層内筋腫は、子宮の筋肉の壁(子宮平滑筋の層)の中にできる筋腫です。 
  • 頻度:子宮筋腫の中で最も頻度が高く、全体の約70%を占めると言われています。 
  • 症状:小さいうちは症状が出ないことも多いですが、筋腫が大きくなると、月経量の増加(過多月経)や月経痛を引き起こすことがあります。また、筋層内筋腫自体は単独では不妊の原因にはなりにくいですが、大きさや位置によっては、受精卵の着床を防いだり、妊娠を継続しづらくすることがあります。 

◆最後に 

子宮筋腫は、症状が現れにくいことが多いため、定期的な婦人科検診を受けて、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。また、筋腫の大きさや症状に応じて、治療法も異なりますので、気になることがあれば、専門医と相談し、適切な対応をすることが重要です。 

ご予約はこちらから👇
https://ykhm-cl.com/first/#link02

TOP